懐かし映画劇場：バスター・キートン『セブン・チャンス』

「懐かし映画劇場：映画ブログ」大金を相続する男が「花嫁募集」の夕刊を見た女性たちに追われるコメディ。花嫁＆大量の岩に追われて全速力で走るキートンが楽しい。

（Seven Chances：1925年）

１．苦境

会社を経営するジェームズ・シャノン（バスター・キートン）。経営が苦しく、パートナーと対応を協議。

ヤバイ状況

２．チャンス

そんなシャノンになんと大金を相続するチャンスが。祖母が亡くなり、700万ドルの遺産。しかし、それを相続するには「27歳の誕生日の午後7時までに結婚すること」が条件。その期限はまさに今日。シャノンは恋人メアリーに結婚を申し込むが・・・。

一度はOKしたメアリーだが

３．求婚

メアリーに断られてしまったマヌケなシャノン。パートナー＆弁護士の勧めで別の女性に求婚するが、相手や周囲に大笑いされたり、既に既婚者だったり。

爆笑の渦

４．募集

「花嫁募集」の記事を夕刊に載せたパートナー＆弁護士。そのせいでシャノンは大勢の花嫁候補から町中を追いかけ回されるハメに。

両脇にオバサン

（コメント）

キートンが大勢の花嫁候補＆大量の岩に追われて全速力で走るシーンが楽しい名作。早回しか？　と思うほど走るのが速いキートン。どんな結末になるか？　面白いのが「７人の女」に求婚するシーン、追われるシーン。メアリーに断られてしまったシャノンがカントリークラブの７人の女に求婚（「セブン・チャンス」の意味）。女たちや周囲の連中にバカにされたりする。仕方ナシに町に出て、手たり次第に女性に声をかけるが、車で木にぶつかったり、黒人オバサンだったり（今だったらできないヤバイ演出）、マネキンだったり。「花嫁募集」の記事で状況が一変。花嫁衣装の女たち（ヘンなオバハンみたいなのも）に町中を追い回される。ラグビー場に乱入したり、列車を奪って追跡する女がいたり。「岩が転がるシーン」は後のアニメ（ルパン三世1st 第20話「ニセルパンを捕えろ！」）にも影響を与えたと思われる画期的なアイデア。キートンらしいアクション＆コメディの傑作です。

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