「懐かし映画劇場:映画ブログ」フランスの若い男女がスレ違う。エドナ・パーヴァイアンス主演。チャップリンが一瞬だけ登場。笑いのシーンがほとんど無い悲しいドラマです。
(A Woman of Paris:1923年)
フランスの小さい町に住むマリー(エドナ・パーヴァイアンス)。冷酷な父(どうやら「継父」らしい)の家を去り、婚約者ジャン(カール・ミラー)とパリで暮らそうとするが・・・。
マリー |
2.ハプニング
マリーとの結婚に反対するジャンの父。親の反対を振り切って家を出たジャンだが、父が倒れてしまう。パリ行きの汽車のキップを買ってジャンを待つマリー。ジャンが来ないことを悟って、一人でパリへ。
予期せぬ出来事 |
3.一年後
パリ。遊び人のカネ持ちピエール(アドルフ・マンジュー)に囲われているマリー。派手な暮らしをしているが、所詮は愛人のような立場。周囲の嫉妬や友人の裏切りに常にさらされている。
ピエールとマリー |
4.再会
母と共にパリに来ていたジャン。偶然、マリーと再会。マリーの変わり様にジャンと母は戸惑う。
再会 |
5.未練
ピエールとの関係を絶ちたいマリーだが、行く当てもない。ジャンはマリーのことが忘れられない。思い詰めたジャンは銃を手にマリーとピエールがくつろぐレストランに乗り込む・・・。
三角関係 |
(コメント)
「喜劇の王様」チャップリンが監督した映画。チャップリンの出演がほんの一瞬だったため(「駅のシーン」で「荷物を床に放り投げる男」の役)、興行的には失敗に終わったという。なかなか悲しい内容の映画。なぜか家族や婚約者の父から嫌われているマリー(愛に餓えている女)。ジャンはマリーと一緒にパリで暮らすつもりだったが、ハプニングで離ればなれに。田舎出の娘が都会で一人で暮らすのは無理がある。ヘンな遊び人の愛人になってしまったマリー。パリで画家になったが貧乏なジャン。そんな二人が再会。二人の関係はどうなってしまうのか? 男女がスレ違う映画。日本でも田舎出身の人が東京で転落する、というのはよくある話。古いが今でも通用するストーリー(チャップリンの映画にはどんな時代でも通用する「普遍さ」があります)。一人でパリへ行ってしまったマリー。小さい町での意地の悪い家族との暮らしは相当つらかったようです。そういった人間の心理が描かれた映画。もし自分がジャンだったら? マリーだったら? ジャンの母だったら? といった感じで想像しながら鑑賞するのがオススメです。
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