「懐かし映画劇場:映画ブログ」文無し男(チャップリン)が盲目の女性と酔っぱらい富豪に出会うコメディ。感動的なラストシーン、珍ボクシング、富豪の豹変ぶりなどに注目です。
(City Lights:1931年)
行く当てもない浮浪者チャーリー(チャールズ・チャップリン)。ある町で除幕式を混乱させたり、新聞売りの少年二人組におちょくられたり。そんなある日、町で盲目の花売り娘(ヴァージニア・チェリル)と出会う。
除幕式 |
2.富豪
人生に絶望し、川で自殺しようとする男(ハリー・マイヤーズ)。チャーリーに励まされてスッカリ感動したその男は自宅にチャーリーを連れて帰る。実はその男は豪邸に住み、執事を雇っているほどの富豪。富豪はチャーリーのことを「生涯の友だ」などと言うが、執事はシラけた表情。
富豪との出会い |
3.ダンスホール
酔っぱらうチャーリーと富豪。ダンスホールに繰り出して珍シーン連発。床でスベリまくったり、葉巻に火がつかなかったり、イスをめぐって他の客とケンカしたり。チャーリーがスパゲティを食べるシーン、ダンスするシーンにも注目。
上からスパゲティ? |
4.豹変
酔っぱらい富豪。酔いが醒めたら、別人に。あれだけ意気投合していたチャーリーを見て「誰だ、コイツ」みたいな態度。チャーリーを嫌う執事は当然のようにチャーリーを屋敷から追放。彼らのこの態度が後にトラブルを生むことに。
追放 |
5.仕事
家賃が払えない花売り娘。しかも、熱を出して倒れる。同居する祖母が代わりに花を売るが、売れない。彼女を助けるために仕事を始めたチャーリーだが、ドジ踏んで解雇。手っ取り早くカネがもらえるということでボクシングの試合に出る。
KO負け |
6.トラブル
ヨーロッパから帰ってきた富豪。またしても酔っている。チャーリーを家に連れて帰ったうえに、花売り娘のため、1000ドルもの大金をチャーリーにプレゼントするが・・・。
泥棒扱い |
(コメント)
不朽の名作。ラストシーンに涙しない人はいないのではないか、と思われるほど「泣ける映画」。ボロボロの格好をしていても「人としての優しさ」を失わない「チャーリー」というキャラは人として実に高潔。ただ、関わった相手が悪かった。一番の問題は「酔っぱらい富豪」。シラフのときと酔ってるときがこれだけ違う奴も珍しい。酔ったときにしたことを目が覚めたら完全に忘れている。そのせいでチャーリーは泥棒扱いされてしまう。「執事」も実にイヤな奴だが、「ワケのわからない奴」を歓迎する執事はいない。チャーリーがつまみ出されてしまうのは致し方ない、といったところ。楽しいシーンとしては、オープニングの除幕式のシーン、チャーリーと富豪が川に落ちまくるシーン、ダンスホールでのドタバタ、珍ボクシング(控え室のシーンも良かった)、など。ラストシーンとチャップリンの酔っぱらいぶりが見せ場の名作です。
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