「懐かし映画劇場:映画ブログ」文無し男(チャップリン)が警官に追われてサーカスに入団。天然のドジっぷり(観客に大ウケ)、美女との恋の行方、綱渡りに挑戦に注目です。
(The Circus:1928年)
ウケないサーカス一座。観客のヤジやシラけた空気に団長(アラン・ガルシア)はいつもイライラ。義理の娘マーナ(マーナ・ケネディ)、ピエロ、道具係といった団員に八つ当たり(最悪)。
団長 |
2.文無し
カネが無い男チャーリー(チャールズ・チャップリン)。ハラが減って小さい子のパンを盗み食い(情けないけどユーモラスなシーン)。スリのトラブルに巻き込まれて警官隊に追われる。警官から逃げ、公演中のサーカスに乱入。逃げるのに必死なチャーリーを見て、観客は大爆笑。
チャーリーとスリ |
3.入団
団長に誘われて入団テストを受けるチャーリー。ウィリアム・テルや床屋のコントをやるが、才能ナシ。しかし、小道具係として入団。チャーリーの人気で盛り上がるサーカスだが、チャーリーは自分の人気で盛り上がっているということに気付かない(大ボケ)。
床屋のコント |
4.失恋
マーナに想いを寄せるチャーリー。しかし、マーナは綱渡りの男レックス(ハリー・クロッカー)に一目惚れ。ヤル気を無くしたチャーリーは客にウケなくなっていく。
イケメンには弱い |
5.綱渡り
(なぜか)公演に現れないレックス。チャーリーが代理で綱渡りをすることに。命綱が外れたり、サルに妨害されるシーンが楽しい。
綱渡り |
6.決裂
マーナに暴力を振るう団長。ついにキレたチャーリーが団長をボコボコに。そして・・・。
怒りのパンチ |
(コメント)
チャップリンの「ドジ芸」&「報われない愛」の映画。ツッコミどころがいっぱい。最悪なのが「団長」。マーナに暴力(サーカスがウケないのは自分にも責任がある、と考えないのだろうか?)。チャーリーに綱渡りを命じる(「保険をかけてあるから大丈夫(死んでもかまわん)」とほざく。ヒドい)。結局、チャーリーにボコられるけど、それでは足りないような気がする。他にもいろいろ。スリが盗んだカネでメシを食うチャーリー(その事件はどうなった?)。チャーリーより「イケメン」のレックスを選ぶマーナ(なかなかの正直者)。チャーリーが代理で綱渡りをすることに(「なぜレックスが公演に現れなかったのか」は説明されることはなかった)。チャーリーがドジるシーンを見て大ウケする客(いつまでも同じパターンでウケるとは思わないが、そのパターンにこだわる団長。才能ナシ)。ツッコミどころがある映画ですが、「おもしろシーン」がいっぱい。細かいことを気にせずに鑑賞するのがオススメ。スリの片棒を担いで警官に追われるシーン(『燃えよドラゴン』のような「鏡の部屋」にも注目)、マヌケな入団テスト、ライオンの檻に閉じこめられるシーン、綱渡りのシーン、ラストのオチが見せ場の名作です。
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