2022年9月23日金曜日

懐かし映画劇場:エリザベス・シュー『ピラニア3D』

「懐かし映画劇場:映画ブログ」古代のピラニアがローカルな町の湖に現れてパニックが起こるコメディ映画。クリストファー・ロイドがペット屋を演じる珍作です。

(Piranha 3D:2010年)

1.

アメリカ・アリゾナ州。地震により湖底が地割れ。ヴィクトリア湖で釣りをする男(リチャード・ドレイファス:『ジョーズ』でおなじみ)がピラニアに襲われる。

2.おバカなイベント

その湖ではみだらな春のイベントが開催されている。大はしゃぎする(マヌケな)人たち。

3.母子家庭

町の青年ジェイク(スティーブン・R・マックイーン)。自分もイベントで遊びたいが、保安官でもあるママ、ジュリー(エリザベス・シュー)に妹弟の子守を命じられてしまう。

4.事件

消えた釣り人を捜すジュリー。遺体を発見。あまりにも異常な事件のため、捕まえた魚の分析をペットショップ屋(クリストファー・ロイド)に依頼。何とそれは古代に生息したピラニアの祖先だという。非常に凶暴な「生きた化石」。このままでは犠牲者が増えてしまう。

5.撮影

湖でいかがわしい映像の撮影をするデリック(ジェリー・オコンネル)&女たち。デリックに雇われて手伝うことにしたジェイク。

6.大パニック

ジュリーら保安官事務所のメンバーが湖が危険であることをイベントの参加者に警告。しかし、すっかり興奮しまくっている群衆は警告を無視し、次々に湖に飛び込んでバカ騒ぎ。そこへピラニアの群れが現れ・・・。

(YouTube)

コメント

1978年の『ピラニア』をリメイクした作品(しかしながら、オリジナルとは話が全然違うとのこと)。明らかに『ジョーズ』を意識した映画。サメではなくてピラニアが、アミティ島の海ではなくてアリゾナの湖が登場。若い男女が大騒ぎする春のイベント。脱いだり、泳いだり。そしてピラニアの大群。ジャンル的には「パニック」「ホラー」な映画ですが、湖で犠牲になる人たちのバカっぷりや『ジョーズ』ソックリな演出により「パロディ系コメディ映画」に見えてくる作品。人が襲われるシーンでカメラがピラニアの視点になったり、ボートが沈んでピラニアに襲われたりするシーンはまさに『ジョーズ』。ロイ・シャイダーばりに頑張るジュリー&ジェイク母子に大いに注目。キャスティングもまた個性的。スティーブン・R・マックイーンはスティーブ・マックイーンの孫で、チャド・マックイーンの息子(チャド・マックイーンとエリザベス・シューは『ベスト・キッド』でおなじみ)。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の「ドク」でおなじみのクリストファー・ロイドが「ドク」みたいなペットショップ屋を好演。『パルプ・フィクション』の黒人俳優ヴィング・レイムスは体を張って人々を助けようとする保安官代理。『スタンド・バイ・ミー』のジェリー・オコンネルは実に恥ずかしい「おバカ」キャラ。過去の名作をリスペクトしているような気がするパニック映画。個性的な演出が多いため、不思議と「忘れた頃にまた観たくなる」映画。ただし、残酷シーンには要注意です。

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