2022年7月15日金曜日

懐かし映画劇場:チャーリー・シーン『メジャーリーグ』

「懐かし映画劇場:映画ブログ」大リーグの弱小チームがオーナーに反発して頑張るスポーツ&コメディ映画。監督、「リック」といった個性的キャラが楽しい作品です。

(Major League:1989年)

1.ポンコツチーム

大リーグの弱小チーム「クリーブランド・インディアンス」。かつては優勝したこともある強いチームだったが、今ではすっかりポンコツ化。地元のファンも諦めている有様。オーナーが急死。新オーナーはその未亡人で、かつてショーガールだったレイチェル(マーガレット・ホイットン)。

2.陰謀

チームをマイアミに移したいレイチェル。市との契約「年間入場者数が80万人を割ればチームを移転できる」を利用して、「インディアンス」を「不人気チーム」に陥れようとする。

3.新チーム

「最悪のチーム」を作るため、レイチェルは無名の監督や選手をスカウト。タイヤ販売で忙しいルー・ブラウン(ジェームズ・ギャモン)が新監督。選手は、犯罪者のリック・ボーン(チャーリー・シーン)、変化球が打てないペドロ・セラノ(デニス・ヘイスバート)、ヒザを痛めているジェイク・テイラー(トム・ベレンジャー)、飛び入り参加のウィリー・メイズ・ヘイズ(ウェズリー・スナイプス)、FA権を獲得して羽振りがいいロジャー・ドーン(コービン・バーンセン)ら。

4.ダメダメ

開幕戦。ピッチャーのリックはノーコン、セラノはブードゥーの神「ジョブー」を当てにするが三振ばかり、ヘイズは足は速いが打てない、ジェイクはヒザがキツい、ロジャーはケガを嫌がって無気力プレー。

5.恋愛

ジェイクが元恋人リン(レネ・ルッソ)と再会。リンは(イヤミな)弁護士との結婚を控えているが、ジェイクはリンに未練タップリ。

6.好調

リックがノーコンなのは視力のせいだった。メガネを掛けたリックは持ち前の剛速球で好調。チームの勝率も上がる。これにイラっときたレイチェルはさらにチームに冷たい態度。インディアンスのゼネラルマネージャーで前監督チャーリー・ドノヴァン(チャールズ・サイファース)はチームが勝ってコッソリ喜ぶ。

7.奮起

「レイチェルの企み」を監督ルーに伝えたチャーリー。ルーはレイチェルの等身大パネルを用意して、選手に檄を飛ばす。

8.決戦

宿敵「ニューヨーク・ヤンキース」とのプレーオフに挑むことになったインディアンス。試合前のゴタゴタもあってリックは落ち着かない。そんな状況でインディアンスは2点リードされてしまう・・・。

Trailer(YouTube)

 
(コメント)
アメリカ大リーグを描いた傑作。みんなで楽しむのが野球。しかしながら、この映画に出てくる人たちは悲しい。クリーブランドが大嫌いな新オーナーのレイチェル。選手はイマイチなところがある人たちばかり。ファンもそんなチームにウンザリ(心の中では応援したがっている)。この映画の悪役は「レイチェル」。マイアミに行けば「新しい球場」「高級マンション」「カントリークラブの会員権」がもらえるってんでワザとダメダメチームを編成(でも彼女の気持ちもわかります。球団の経営はかなり苦しいものらしい)。監督と選手がそんなオーナーに反発して大活躍しちゃう映画。見所はいっぱい。選手のドジっぷり、「赤札」でイタズラ、開幕戦(実況のオッチャンにも注目)、ポンコツ飛行機、ジョブーのたたり(バットが直撃)、泡風呂をめぐる監督とレイチェルのやりとり、いけにえのニワトリ、試合(「ワイルド・シング!」)。スポーツ選手はセレブから相手にされない、というアメリカ社会を描いたシーンにも注目。キャラ、コメディ、試合のシーンが見せ場の楽しい映画です。
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