「懐かし映画劇場：映画ブログ」マイナーの経験しかない選手がチームの監督になってしまうスポーツ＆コメディ映画。「ガス」「オヤジ」「タカ・タナカ」らに注目です。
（Major League: Back to the Minors：1998年）
マイナーリーグのピッチャー、ガス・カントレル（スコット・バクラ）。年齢的な問題もあり、好投というワケにはいかない。「冷凍ボール」を使う違反をして退場。引退を考え、恋人マギー（ジェンセン・ダゲット）と将来を語り合う。
２．転機
メジャーリーグ「ツインズ」のオーナー、ロジャー・ドーン（コービン・バーンセン）はガスとは旧知の仲。ロジャーの依頼でガスはツインズ傘下の3Aチーム「バズ（日本語訳で「ブンブンズ」）」の監督を務めることに。
３．問題
個性派がそろったチーム「ブンブンズ」。外野手の「オヤジ」、元バレーダンサーのランス（ケンリー・ジョンソン）、ピッチャーのホグ（ジャドソン・ミルズ）とドク（ピーター・マッケンジー）、キャッチャーのルーブ（エリック・ブラスコッター）、双子の内野手ホアン・ロペス兄弟（トム・ディフィリッポ、テッド・ディフィリッポ）、スラッガーのビリー・アンダーソン（ウォルトン・ゴギンズ）など。しかし、どの選手も何らかの問題アリ。
４．復帰
引退していたペドロ・セラノ（デニス・ヘイスバート）とタカ・タナカ（石橋貴明）が復帰。「ブンブンズ」に加入。
５．不調
負け続きでイライラする「ツインズ」の監督ハフ（テッド・マッギンリー）。レストランでガスと取っ組み合い。互いに挑発し、ツインズとブンブンズの対戦が行われることに。その結果は？
６．衝突
ナマイキなブンブンズのアンダーソン。監督ガスの指示を無視。「ツインズ」に昇格することが決定したが、またしてもガスと衝突。
７．再戦
再び対戦することになったツインズとブンブンズ。ガスは自分の年俸、ハフは監督の座を懸けて勝負。どんな試合になるか？
Trailer（YouTube）
（コメント）
まさかのパート３。今回はマイナーリーグが舞台。引退したピッチャーがマイナーの監督に。「ワケあり」な選手たちを指導し、因縁のライバルと決着戦。どんな内容になるか？ 「第21回スティンカーズ最悪映画賞：誰も望んでいなかった続編部門」なんてのを受賞した映画（そんなに悪い映画だったかな？）。シリーズ三作全てに登場しているキャラ（「ロジャー」「セラノ」「ハリー・ドイル」ほか）もいれば、パート２に続いて登場するキャラ（「タナカ」「ルーブ」）も。メジャーもマイナーも「野球の楽しさ」という点では同じ。ベテランが未熟な若手を指導する、という映画ではおなじみのパターンを入れながら「野球の楽しさ」を表現した作品。オススメの主なシーンは、「冷凍ボール」、選手のドジ＆エラー、「オヤジ」が股を痛めてしまうシーン、相変わらずなセラノ＆タナカ、「ハフ」というキャラ（エラそうで軽薄。選手からもナメられている、ちょっとかわいそうな人）、レストランでの乱闘、「ツインズ」の苦戦＆球場の照明、ガスが選手を鼓舞するシーン、心を入れ替えて頑張るアンダーソン、試合の実況（おなじみ「ハリー・ドイル」（ボブ・ユッカー））など。キャラ、コミカルな演出、盛り上がる試合に注目の傑作です。
ウォルトン・ゴギンズ：目と口に特徴がある俳優。ジャッキー・チェン『シャンハイ・ヌーン』（2000年）では荒っぽい強盗犯を演じた。
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