2022年5月5日木曜日

ブルース・リー特集(18)「懐かし映画劇場:映画ブログ」

「永遠のドラゴン」ブルース・リーを振り返るコーナー。死後もスーパースターなリー。『死亡遊戯』のバッタもん作品『新死亡遊戯・七人のカンフー』『死亡魔塔』を紹介します。

『死亡遊戯』をパクって製作された『新死亡遊戯・七人のカンフー』『死亡魔塔』。ブルース・リィ(ホー・チョンドー)&ブルース・リ。「ブルース・リーの(似てない)ソックリさん」として有名な二人による作品。

1.『新死亡遊戯・七人のカンフー』(1975年) 

ブルース・リー特集(18)「懐かし映画劇場:映画ブログ」

(ストーリー)

ブルース・リーの死後、映画界は第二のブルース・リーを探す。大学生のリィは恋人からも促され、映画会社と契約。「第二のブルース・リー」として映画出演することに。その映画の中でリィは恋人を助けるために五重塔に登って各階に登場する武術家と戦う。  

(感想)

『死亡遊戯』の公開前に急いで作られた作品。リィが塔で戦うシーンはいわゆる劇中劇。「七人のカンフー」というタイトルだけあって「七人のカンフー使い」とリィが対決する内容。しかしまぁ、この戦いがどれも微妙。まずリィがヘンな髪型で、顔も田原俊彦っぽい。要するに「田原俊彦がブルース・リーのモノマネをしながら珍妙な敵と戦う」といった感じ。「七人」の顔ぶれは、①二人組。そのうちの一人は『クレージーモンキー 笑拳』の馬場。②サムライ。刀でリィを襲うが瞬間移動するリィに翻弄されて、イカレてしまう。③カラテ家。棒を使ってリィを攻撃。④レスラー。何かダサい格好。腕ひしぎ逆十字を噛みつき攻撃で脱出したリィがエアプレンスピンで敵をぐるぐる回す(カメラもぐるぐる回るため、見ていて気持ち悪くなる演出)。⑤インド人。座禅を組んだまま、ぴょんぴょん跳ねるヘンな奴。ヌンチャクを使うが奪い取られて、リィが勝利。⑥黒人ボクサー。モハメド・アリっぽい構えをしたりしながら不器用に戦う。最後は打たれて戦意喪失。ボクサーがパンチで負けるなよ、って感じの負け方。⑦ムチを使うヒゲ男。リィはヌンチャクで対抗。どんな結末になるか? スローでキレがないリィのカンフー。しかもところどころ早送りになってコントみたいな動き(「タケちゃんマン」でそんなシーンが昔ありましたけど)。この映画、日本語字幕付きでDVDリリースされました。「どんな映画なのだろう?」という興味深さはありますが、戦いのシーンがイマイチな気がする映画。せめて後ろ回し蹴りぐらいはカッコよく見せてほしかったところ。


2.『死亡魔塔』(1978年)

ブルース・リー特集(18)「懐かし映画劇場:映画ブログ」

(ストーリー)

黄色いトラックスーツ男が数々の敵と戦う。

(感想)

この「ブルース・リ」とかいう男。ふざけた名前。いちいちリーみたいな表情を作るウザったさ。なんなんでしょうねぇ、こういうの。でも『新死亡遊戯・七人のカンフー』よりは良い映画。ヤン・スエ、リー・ホイサン、チウ・チーリンが出てますから。日本語字幕が無い動画で鑑賞したため言葉がわからないので何とも言えませんが、ストーリーも良さそうな感じ(たぶん、リーの『死亡遊戯』を意識して脚本を考えたのだと思われます)。リが塔で戦う相手。①リー・ホイサン。鉄の玉(?)を投げて攻撃。リはそれを難なく受け止めて潰す。カンフー、刀と棒で対決。②ヘビ使い。ヘビで攻撃する奴。これがホントの「蛇拳」といった感じの技。リがショボいキック(しかもスローモーション)で勝利。やられた姿もキモいヘビ男。③白髪男。ヌンチャク対決。最後は素手で決着。④ヘンな二人組(そのうちの一人はチウ・チーリン)。構えがいちいち大きい。無駄に瓶が割られる演出。素手での勝負でリの圧勝。凄かったのは構えだけ、の二人組。⑤ヒゲ男。これも素手の勝負。⑥塔の外でヤン・スエ、黒人と戦う。リが主演の映画。ヤン・スエはいつも「やられ役」(かわいそう)。見た目がダサいリがブルース・リーのモノマネをしながら多くの敵に楽勝する映画。これは日本版DVDがリリースされていません(コッチの方が『新死亡遊戯・七人のカンフー』よりもいいと思うんだけど)。日本語字幕付きで見たいところです。

ブルース・リー特集(19:終)

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