「永遠のドラゴン」ブルース・リーを振り返るコーナー。『燃えよドラゴン』に出演後、『死亡遊戯』の完成に取り組んだリー。1978年版の『死亡遊戯』。見所、エピソードをまとめてみました(後編)。
ジャガー(上)、リーの代役 |
⑥ギャング
リーが撮影した格闘シーンを生かすために製作された1978年版『死亡遊戯』。その格闘シーンに出ていたダニー・イノサント、池漢載、カリーム・アブドゥル=ジャバーは「ギャングの手下」という役どころに。芸能人やスポーツ選手を傘下に入れてカネを稼ぐギャングがアクションスターのビリー・ロー(ブルース・リー)を脅して強引に契約しようとする映画。ハゲチャビンの「ドクターランド」とかいう奴がボスのギャング(デカいんだか、そうでないんだかわからない規模の組織)。「ランド」を演じるのはディーン・ジャガー、その右腕「スタイナー」はヒュー・オブライエン、カラテ家「カール・ミラー」はボブ・ウォール、ビリーを銃撃する「スティック」はメル・ノヴァク。
⑦サモ・ハン
かつてブルース・リーがサモ・ハンに『死亡遊戯』への出演オファー。しかしながら、スケジュールの都合でオリジナルの『死亡遊戯』には出演できなかったサモ・ハン。1978年版『死亡遊戯』に武術指導、カール・ミラーとマカオで戦う「ロー・チェン」役で参加。ロッカールームで行われる「ビリー vs. カール」は迫力がありましたが、これはサモ・ハンが演出したもの。「ロー・チェン」として戦うシーンはカールの引き立て役なので蹴られまくります。
⑧倉庫での戦い
ビリーがさらわれた恋人を救出するためクーロンの倉庫に乗り込むシーン。バイク軍団との戦い。ここであの有名なトラックスーツを手に入れます。「格闘シーン」でリーがトラックスーツを着ているため、それを手に入れる「倉庫での戦い」が撮影されたのだと思われます。
⑨最後の戦い
ギャングのアジト「レッドパッパータワー」に乗り込むビリー。組織の連中と対決。パスカル(ダニー・イノサント)、ハプキドーの男(池漢載)、ハキム(カリーム・アブドゥル=ジャバー)、スタイナー、ハゲチャビン(ドクターランド)。死んだフリをしたりしながらコソコソ逃げるランド。なぜか屋根に逃げる。そして・・・。エンディングが香港公開版と(日本公開版を含む)国際版とで異なることでも有名。香港公開版はビリーが警察に連行されるという、あんまりカッコよくない終わり方。国際版の方が余韻を残す感じでGOOD。それとカサノヴァ・ウォンが登場する「温室の決闘」の有無。そのシーンは『死亡の塔』で観ることができますからそれはどちらでもいいと思います。
ブルース・リー特集(15)
(予告編:YouTube)
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