「永遠のドラゴン」ブルース・リーを振り返るコーナー。主演カンフー作が連続大ヒット。ついにハリウッド作に出演。『燃えよドラゴン』。見所、エピソードをまとめてみました(後編)。
撮影現場のリー |
⑤島
ミスター・ハン(シー・キエン)の島に向かうリー。ローパー、ウィリアムス、ニュージーランドの白人パーソンズ(ピーター・アーチャー)らと船の旅。パーソンズがリーを挑発して、「お前の流儀を見せろ」って。「遠くの島に行って、そこで見せてやる」と答えるリー。ボロいボートに乗せられて沈みそうになるニュージーランダー(かっこ悪い)。シリアスな映画ですが、このシーンのようなちょっとした「笑いの場面」もあります。他にも、ハンの島には怪しい女たちがいたり、珍妙な宴会が行われたり(Tバックの力士、珍味っぽい料理で武芸大会参加者をおもてなし)。この「ハンの島」のシーンはあるカネ持ちの豪邸を借りて撮影された。ハンの手下たちがカラテの稽古をしている場所はテニスコート。色を塗ったりして稽古場風に仕立てたという。
⑥大会初日
初戦は「ウィリアムス vs. ニュージーランダー」。ローパーはチョビヒゲのオッチャンとどっちが勝つか賭けてます。次の試合は「ローパー vs. 中国人(トニー・リュウ。『ドラゴン危機一発』のドラ息子)。ローパーさんがズルイ手を使って勝ちます。これらのシーンには大勢のエキストラがハンの手下役で出演。撮影中、エキストラがリーに挑戦。リーの強さを見たエキストラたちはおとなしくなったという。また衣装係がエキストラの道着を洗濯に出したため撮影が一時中断。洗濯屋から取り戻し、撮影再開。その道着は濡れたままだったという。
⑦因縁の対決
「リー vs. オハラ(ボブ・ウォール)」の対決。オハラはリーが復讐に来たことに気付いていません。リーの見えないほど速いパンチ。ビール瓶を持ち出すオハラ。ここでアクシデントが発生。割れたビンでリーが手首を負傷。撮影中断、そして再開。リーがウォールに本気のサイドキックを入れ、ウォールが吹っ飛ぶ。後ろに居たエキストラが骨折。思いっ切り蹴られたウォールは「(ケガをさせた)仕返しをされたのか?」と思ったそうだ。他にもアクシデントが。リーが地下に侵入するシーンでコブラを捕まえるのに失敗。コブラに腕を噛まれたが、コブラから毒が抜かれていたので傷だけで済んだ、とのこと。
⑧決着戦
「お前は家族と少林寺の名誉を汚した」とハンを追い詰めるリー。「鏡の部屋」での戦い。このシーンに使われた8000枚の鏡。単なるアクションシーンではなく、鏡を使ったことにより映画史に残る決闘シーンとなった。ハン役のシー・キエンは当時60歳近く。格闘シーンをほぼノースタントで演じたという。
⑨未公開映像
出演者のアーナ・カプリが個人撮影した8ミリフィルム。メイキング映像。DVDに特典映像として収録されているこれらの映像でリーの素顔が見られます。未公開映像はまだ他にも現存している、とのこと。「リーの動いている映像」なら全て見てみたいですね。
ブルース・リー特集(11)
(予告編:YouTube)
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