2022年1月25日火曜日

ブルース・リー特集(6)「懐かし映画劇場:映画ブログ」

「永遠のドラゴン」ブルース・リーを振り返るコーナー。『ドラゴン危機一発』が大ヒットしたリー。主演第二弾は『ドラゴン怒りの鉄拳』。見所、エピソードをまとめてみました(後編)。

ブルース・リー特集(6)「懐かし映画劇場:映画ブログ」
ノラ・ミャオ(上)、ロー・ウェイ

対決

チェン(ブルース・リー)が悪の日本人と戦う映画。日本人だけではなく、中国人・ロシア人も悪の手先となって精武館を侮辱。精武館の人相が悪すぎるコック(腹巻き男)、使用人(ハン・インチェ)、通訳「ウー」。そして日本人道場主の鈴木に保護されているロシア人格闘家ペトロフ(ボブ・ベイカー)。チェンと彼らの戦い、鈴木との戦いはどれも迫力。「コック」役の男は『ドラゴンへの道』にも登場。『ドラゴン危機一発』ではラスボスで、この映画では武術指導のハン・インチェは小さい役(ドカドカ殴られて絶命する役どころ)。ペトロフ役のボブ・ベイカーはリーのアメリカ時代の友人で、リーの要請で出演が実現した、とのこと。

ラブシーン

墓地で動物の焼き肉を食った後、婚約者ユアン(ノラ・ミャオ)と夢を語り合うチェン。リーがスクリーンで演じた唯一のラブシーン。ノラ・ミャオは「仕事」としてこのシーンの撮影に臨んだという。リーとノラ・ミャオは家族ぐるみの付き合い。リーはノラ・ミャオを妹のようにかわいがっており、『死亡遊戯』にも出演してもらう予定だった、とか。

ラスト

人力車ごとウーを投げ飛ばすチェン(「人が乗った人力車をあのように持ち上げるのは不可能で非現実的」とリーはそのシーンを拒んでいたらしい)。ぶっ飛ばして電柱に(何故、電柱? 目立たせるため?)。再び日本人道場に乗り込んだチェン。日本人(ラム・チェンインら)、メガネのオッチャン、ペトロフ、鈴木との戦い。鈴木が蹴られて庭までふっ飛ぶシーンでジャッキー・チェンがスタントマンとして活躍。

エピソード

この作品を撮影中、倉田保昭がリーを訪ね、対面。話によると倉田はリーに日本から持参した木製のヌンチャクをプレゼントしたとのこと。ヌンチャク自体はリーは既にイノサントから習っているリー。倉田との交流はリーにとってどんな意味があったのか? また、監督のロー・ウェイとリーが激しく口論した映画としても有名。この作品ではローは警察署長役で出演。1976年、この映画の続編として『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』(ジャッキー・チェン主演)を製作。そのときも警察署長役で出演している。

ブルース・リー特集(7)

(予告編:YouTube)

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