2021年6月28日月曜日

懐かし映画劇場:リチャード・ラウンドトゥリー『黒いジャガー/アフリカ作戦』

「懐かし映画劇場:映画ブログ」ニューヨークの黒人私立探偵が「アフリカ~パリ」間で奴隷売買を行う犯罪組織と対決するアクション映画。シャフトの戦い&モテっぷりが見せ場。

(Shaft in Africa:1973年)

1.犯罪組織

組織のボス、アマフィ(フランク・フィンレー)。某国の首長の息子を始末。

2.黒人私立探偵

ニューヨークの探偵ジョン・シャフト(リチャード・ラウンドトゥリー)。東アフリカのラミラ首長からの依頼。黒人が奴隷としてパリに売られている事件の背後を探ることに。

3.教育係

「アフリカ人」として組織に潜入するシャフト。その前に首長の娘アレメ(ヴォネッタ・マギー)からアフリカの歴史や言葉を習う。アレメのガードマン、オシアットはシャフトがアレメにナレナレしいのにイラつく。

4.襲撃

洗面所、バス、市場、船で襲撃されるシャフト。組織に正体がバレている。裏切り者の名を襲撃者に吐かせようとするが・・・。

5.パリ

「アフリカ人」として白人と労働契約を結ぶシャフト。アフリカから船でパリへ。粗末なアパートへ連れてこられたシャフトら黒人たち。彼らは高額の前貸し金の返済のために安い賃金で重労働させられることになっている。

6.火事

燃えるアパート。炎に包まれる黒人たち。

7.古城

アマフィの隠れ家に突入するシャフト。武装したアマフィらは地下に監禁している黒人たちを牢屋と一緒に爆破しようとする・・・。

(予告編:YouTube)

(コメント)

『黒いジャガー』三部作のラスト。大都会ニューヨークの探偵「シャフト」がアフリカ人に変装して人身売買組織と戦う、というもの。ストーリーはシリアスですが、内容的にはツッコミどころが。シャフトがアフリカ人になるための特訓を受ける(そんなにすぐに変身できるとは思えませんが)。「教育係」は首長の娘(まるで娘を女好きのシャフトにくれてやるようなもの)。しかも組織に潜入する前から正体がバレている(変装のための努力が無に)。これは「シャフトと組織の駆け引き」を楽しむ映画。対決、美女の美しい姿、社会問題がテーマ。見所は、シャフトが首長から能力をテストされるシーン、洗面所・バス・奴隷市場・船でシャフトが襲われるシーン、美女、「ペロー」とかいう奴隷の監視係をシャフトが締め上げるシーン、アマフィ一味との決着戦、ほか。「シャフト」という男、アクション、虚無感が漂うシーンに注目の名作です。

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