「懐かし映画劇場:映画ブログ」ある島に住む男が私生活を生放送される映画。メディアによる「プライバシーの侵害」&それを喜ぶ連中を強烈に皮肉った内容。
(The Truman Show:1998年)
人気番組「トゥルーマン・ショー」。5000台の隠しカメラでトゥルーマン(ジム・キャリー)という男の私生活を生放送(日本でも放送されている。日本人視聴者の役で『ベスト・キッド2』のユウジ・オクモトが出演)。トゥルーマンの島での生活、仕事、過去の出来事は全て番組が作ったでっちあげ。しかし、トゥルーマンはそのことに気付いていない。
2.周囲の人々
「妻」を演じるメリル(ローラ・リニー)。会話の間に「商品の宣伝」をする役割。友人マーロン(ノア・エメリッヒ)も同じ。そして、わざとらしい笑顔を振りまく周囲の人々。トゥルーマンに「ウソの生活」を信じさせ、スポンサーの商品を宣伝するのが狙いだ。
3.異変
「何かヘンだ?」と気付くトゥルーマン。町を出ようとしたりする。トゥルーマンの予想外の行動にあわてる番組スタッフたち。
4.反応
インタビューを受ける番組プロデューサーのクリストフ(エド・ハリス)。高視聴率の理由を(エラそうに)語る。過去の出演者であり、番組に批判的なシルビア(ナターシャ・マケルホーン)が電話でクリストフを非難する。
5.脱出
あの手この手で島(番組のセット)からの脱出を阻まれてきたトゥルーマン。トリックを使って、ついに航海の旅へ。
Trailer (YouTube)
(コメント)
「他人のプライバシーを侵害するマスコミ」と「そういう報道を喜ぶ一般大衆」を皮肉った映画。映画としてはよく出来た作品だと思いますが、内容は不愉快さを感じるもの。トゥルーマンは出生から現在まで、寝ているところや妻との会話なども全て他人に見られている。ヤラセではなく、リアルに見られている。トゥルーマンはそのことに気付いていない。番組スポンサーの商品を宣伝するためにそんなことをやっているクリストフという男。それを喜んで見ている視聴者。番組スタッフや視聴者が醜い人に見えてくる映画。ジム・キャリーが顔芸で笑いを取る映画ではありません。トゥルーマンの予想外の行動に番組スタッフがあわてるシーンで笑わせる映画。番組に感動する(マヌケな)視聴者と番組終了時の反応、にも注目。
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