懐かし映画劇場：ジョージ・シーガル『おかしな泥棒ディック&ジェーン』

「懐かし映画劇場：映画ブログ」エリートエンジニアが突然クビになって生活苦になるコメディ映画。優秀な男が不景気で解雇。妻と挽回しようとするが、その手段は？

（Fun with Dick and Jane：1977年）

１．主役

タフト航空宇宙社のエンジニア、ディック（ジョージ・シーガル）。かつて人類を月に送った優秀な男。妻ジェーン（ジェーン・フォンダ）、息子との絵に描いたような幸せな暮らし。

２．解雇

落ち目の宇宙産業。アッサリ解雇されてしまうディック。

３．ピンチ

業者は庭の改装工事を止め、植木をディック一家から没収。芝生もはがされ、近所の注目のマトになってしまう。

４．失業手当

家計がピンチ。失業手当を申請するディック。ジェーンはモデルの仕事を始め、ディックはオペラに出演して小銭を稼ごうとする。

５．両親

両親に借金を頼むジェーン。ジェーンの父は厳しい人。貯金することもなく贅沢な暮らしをしてきた娘夫婦に批判的。

６．ハプニング

高利貸しから高い利息でカネを借りるディック＆ジェーン。そのとき二人組の強盗が高利貸しを襲う。

７．強盗

カネに困るディック＆ジェーン。ついに強盗をやってしまう（黒人の店、モーテル、レコード店、電話会社など）。

８．パーティ

タフト社の不正が発覚。社長の金庫には賄賂用の資金が。社のパーティに出席するディック＆ジェーンが金庫を狙う・・・。

（予告編：YouTube）

（コメント）

ジム・キャリー＆ティア・レオーニ『ディック&ジェーン 復讐は最高!』（2005年）の元ネタ。ジョージ・シーガルとジェーン・フォンダが追い詰められながらも楽天的に強盗しちゃうコメディ。絵に描いたようなエリートのディック。予想外の解雇。楽天的な性格のディックも金欠にさすがに参ってくる。ある出来事をキッカケについに強盗をやってしまう。「コメディ映画」なのですが、失業手当の不正がバレるシーン、などシリアスすぎて見るのがツラくなってくるシーンもあります。見所は、出演者のユーモラスな表情、変装してオペラ出演するディック、勤め先でドジを踏むジェーン、電話会社が襲われて喜ぶ人々、「神のカネ」を強奪するシーン、など。どんなときでも夫を見守るジェーンがキュートな映画。ジム・キャリーの『ディック&ジェーン 復讐は最高!』と比較しながら観るのもオススメです。

ジョージ・シーガル『史上最大の作戦』『バニシング・レッド』『ケーブルガイ』

ジェーン・フォンダ『バーバレラ』『チャイナ・シンドローム』『9時から5時まで』

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