2021年3月24日水曜日

懐かし映画劇場:ジム・キャリー『ケーブルガイ』

「懐かし映画劇場:映画ブログ」フツーの男がしつこいケーブルガイ(「アブないビョーキ男」)にストーカーされるブラック・コメディ映画。監督は天才ベン・スティラー。

(The Cable Guy:1996年)

1.主役

開発会社に勤めるスティーヴン(マシュー・ブロデリック)。恋人と別れ、新しい部屋に引っ越してきた。

2.ケーブルガイ

スティーヴンの部屋にTVの修理にやってきたケーブルガイ(ジム・キャリー)。表情や言葉遣いが妙な男。

3.電波塔

電波塔で語り合うスティーヴンとケーブルガイ。孤独なケーブルガイは友達を欲しがっている。

4.ストーキング

スティーヴンの前に現れるようになったケーブルガイ。スティーヴンが友人とバスケットボールをしているところに現れ、ラフプレー。「中世時代のレストラン」にスティーヴンを誘って格闘ゴッコをやったり、高価なプレゼントをしたり、 スティーヴンの元彼女ロビン(レスリー・マン)とデートする男(オーウェン・ウィルソン)をトイレで暴行したり・・・。  

5.解消

「友達関係の解消」をケーブルガイに告げるスティーヴン。

6.報復

盗品を所有している罪で逮捕されるスティーヴン。面会にやってくるケーブルガイ。スティーヴンはこの男が仕掛けたワナにハマったらしい。

7.真実

ケーブルガイが何者なのか調べるスティーヴン。友人リック(ジャック・ブラック)によるとケーブルガイは「アブないビョーキ男」らしい。

8.悪夢

ケーブルガイが襲ってくる夢を見るスティーヴン。

9.対決

ロビンを誘拐したケーブルガイ。あの電波塔でスティーヴンとケーブルガイが対決する・・・。

(予告編:YouTube)

(コメント)

ジム・キャリーが「アブないビョーキ男」を演じるサスペンス。「ストーカーもの映画」は個人的には好みではありませんが、ジム・キャリーの演技が非常に個性的なので見所が多い作品になっています。結局この「ケーブルガイ」はただ友達が欲しいだけの孤独な男。しかしながら、いきなり「友達になってくれ」と言われたら、スティーヴンじゃなくても困惑しようってもんです。どこか心が歪んでいる「ケーブルガイ」。友人だからといって相手にしつこくしてはいけません、という教訓を描いた作品。ベン・スティラーが監督(自身も「ニュース映像」という形で出演)。オーウェン・ウィルソンがイヤな奴の役でチョイ役出演。ジャック・ブラックがスティーヴンの頼もしい友人リック役で好演。イーストウッドの『恐怖のメロディ』が映るシーンにも注目(ジム・キャリーはイーストウッドの『ダーティハリー5』『ピンク・キャデラック』に出演するなど、イーストウッドとは縁がある。『恐怖のメロディ』は「アブないビョーキ女」がイーストウッドを襲うストーカー映画)。「友人とは何か?」と考えながら鑑賞するのがいいかも。

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