中国の武術大会で優勝して映画界入り。『少林寺』シリーズで「本物のカンフー」を世界に披露した男。カンフーと海外進出で世界的な俳優に。記憶に残る香港映画スターを紹介するコーナー。主な出演作と印象的なシーンを振り返る。
①『少林寺』（Shaolin Temple：1982年）
少林寺で拳法を学ぶ「ショウホ」の役。父を王将軍に殺され、復讐を誓う。本格的な中国武術を見せるシーンが迫力の映画。
②『少林寺2』（Kids From Shaolin：1984年）
ドラゴン家の「サンルン」の役。親父（ユエ・ハイ）らとの貧しいが、楽しい暮らし。隣のパオ家とは仲が良くない。最後はドラゴン家とパオ家が協力して強盗団と戦う。ほのぼのしたシーン、残酷なシーンの両方がある映画。
③『阿羅漢』（Martial Arts of Shaolin：1986年）
嵩山の北少林寺で修行する「智北」の役。悪の総督、赫索（かくさく）に恨みがあり、倒そうとする。南北少林寺からの助っ人の力を借りて、赫索を追い詰める。
④『キス・オブ・ザ・ドラゴン』（Kiss of the Dragon：2001年）
中国人捜査官「リュウ」の役。フランスで麻薬密売を行うギャングのソンを監視。罠にハメられ、追われる身に。悪徳警官を相手にカンフーや道具で戦うシーンが見せ場。ホテル、船、警察署での対決シーンに注目。
⑤『ローグ アサシン』（War : Rogue Assassin：2007年）
謎の殺し屋「ショウ」の役。トライアッドと組んで日本人犯罪組織を攻撃。刀でヤナガワ（石橋凌）と戦うシーンなど、過激なシーンが多い映画。
⑥『ドラゴン・キングダム』（The Forbidden Kingdom：2008年）
謎の男「サイレントモンク」役。「不思議な棒」と「導かれし者」を必要とするサイレントモンク。酔拳を使う学者ヤン（ジャッキー・チェン）と行動を共にする。「ジャッキー vs ジェット・リー」がついに実現した作品（期待したのとはちょっと違うけど）。
（感想）
リー・リンチェイの頃は坊主頭で笑顔を見せていましたが、海外作品ではあんまり笑わないシリアスなキャラを演じることが多くなった感じ。『少林寺』三部作では本格的なカンフーを見せてくれます。特に『阿羅漢』がオススメ。少林寺に「南北」があることを教えてくれた作品（それまで知らんかった）。『ドラゴン・キングダム』はCGが多い内容の娯楽作。『キス・オブ・ザ・ドラゴン』はアクション的な見せ場が多く、アクション好きな方にオススメ。『ローグ アサシン』はガラの悪い連中がたくさん出てくる、残酷な感じの映画。他にも『リーサルウェポン４』などがありますが、残忍な役なのであまりオススメできない。
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