ジャッキー・チェンのカンフー映画でおなじみの「ぶーちゃん」ジャン・ジン。メチャ気合いの入ったカンフーの型を見せるチウ・チーリン。記憶に残る香港映画スターを紹介するコーナー。主な出演作と印象的なシーンを振り返る。
ジャン・ジン「香港の高木ブー？」
①『レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』（THE NEW FIST OF FURY：1976年）
「精武館」のメンバー。日本人が仕切る台湾に新しくできた道場「精武館」。日本人とのトラブルに巻き込まれる役。
②『少林寺木人拳』（Shaolin Wooden Men：1976年）
町の食堂の息子役。お姉ちゃん（ドリス・ロン）にみだらなマネをするチンピラ集団「青龍白虎派」に怒る。無口な青年（ジャッキー・チェン）に助けられ（このシーンにユン・ピョウが出てます）、青年と親しくなる。
③『スネーキーモンキー 蛇拳』（Snake In The Eagle's Shadow：1978年）
知事の息子の役。ナマイキなデブ。オヤジの勧めでカラテを習おうとする。カンフー道場の雑用係「簡福（ジャッキー・チェン）」と練習試合で対決。
④『ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳』（Master With Crack Fingers：1978年）
とってもマヌケな「麻雀大将（ディーン・セキ）」とかいう奴の手下。大きな態度のデブっちょ。
⑤『ドランクモンキー 酔拳』（Drunken Master：1978年）
黄麒英のカンフー道場で修行する訓練生。黄飛鴻（ジャッキー・チェン）が師範代（ディーン・セキ）をからかうのを見て笑う役。
（感想）
「ナマイキなデブ」又は「ジャッキーの仲間」を演じる男。『酔拳』では飛鴻と一緒になってエラそうな師範代を笑いモノにする役。『蛇拳』と『必殺鉄指拳』ではハラ立つほどナマイキなデブを演じています（ナマイキキャラがぶっ飛ばされるのはそれなりに楽しいんですが、やっぱりイラっときます）。ジャッキー演じる「ロン」と一緒に日本人に対抗する『レッド・ドラゴン』がオススメ（結構いい役）。
チウ・チーリン「気合いが入っている男」
①『ブルース・リー物語』（Bruce Lee True Story：1976年）
ブルース・リー（ホー・チョンドー）倒して名を上げようとする「チャン」という男の役。リーと戦うシーンが見せ場。
②『スネーキーモンキー 蛇拳』（Snake In The Eagle's Shadow：1978年）
道場の師範の役。知事の息子に入門してもらうため、「レンガ割り」を披露するが・・・。
③『五福星』（Winners and Sinners：1983年）
夜店で「五福星」にイタズラされる男の役。後ろからボカッと殴られて、モジャを追いかけ回す。
④『ファースト・ミッション』（Heart Of Dragon：1985年）
ジャッキー（ジャッキー・チェン）ら若手警官と駐車場でケンカするチンピラグループ（リー・ホイサン、チウ・チーリン、フォン・ハックオン、『ドランクモンキー 酔拳』の鉄頭の男など）の一人。すごい構えで相手を威圧。
⑤『カンフーハッスル』（Kung Fu Hustle：2004年）
ボロアパート「豚小屋砦」に住む服の仕立屋。実はカンフーの達人。チンピラ集団を追い払うことには成功したが・・・。
（感想）
個人的に気に入ってる人。筋肉を誇示しながら派手な構えで相手を威圧するキャラ。それなのに最後はやられてしまう悲しい役割。『ブルース・リー物語』ではリーに挑戦する男の役。殴られるシーンがスローモーションになるため、殴られてるのに笑っているように見えるのが妙におかしい。『蛇拳』ではナマイキなデブ（ジャン・ジン）に挑発されてレンガ割り。手を思いっ切り痛めてしまう、イテテなシーン。『五福星』では後ろからボカッと殴られるイタズラをされる役。殴られたときの表情が妙におかしい。『ファースト・ミッション』ではジャッキーに倒される役。『カンフーハッスル』では「カンフーの達人」役。それなのになぜか「オネェ」っぽい雰囲気のキャラ。そんな人だったの？
『五福星』
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