気合いの入った表情でカンフーを使うビリー・チョン。コミカルなアイデアで勝負するチャウ・シンチー。かなりの実力者ドニー・イェン。記憶に残る香港映画スターを紹介するコーナー。主な出演作と印象的なシーンを振り返る。
ビリー・チョン「気合いが入った、濃いキャラ」
①『カンフー風林火山』(A FIST FULL OF TALONS:1982年)
宿場経営者(ティエン・フォン)の息子「ミン」の役。清朝を嫌うミンは「弁髪狩り」をするような気の荒い性格。清朝の再建を狙う皇帝軍の隊長ナイ(ウォン・インシック)と対決。
②『ビリー・チョンの魔界天書』(KUNG FU BEYOND THE GRAVE:1980)
カム(ロー・リエ)という異常者に殺された男の息子「シン」。カムに復讐を誓うが、強敵に邪魔されてしまう。「魔界天書(奇門天書)」という魔術の本を使って、戦おうとするが・・・。
(感想)
濃い顔立ち。スター候補生だった男。ウォン・インシックやロー・リエと戦う主役を演じた。カッコいいけど、ちょっとナマイキな雰囲気のキャラなため、あまり親しみを感じない。スターになるには「親しみ」が必要。ブルース・リーもコミカルな表情で笑いを取るのがうまかった。
チャウ・シンチー「コメディの天才」
①『008皇帝ミッション』(forbidden City Cop:1996年)
明国皇帝の秘密警護役「ファ」の役。カンフーができない男。趣味の発明で「使える小道具」を開発するが、そんなもんいらん、という感じで皇帝からおしかりを受ける。そんなファが妻カーリン(カンフーが得意なたくましい女性:カリーナ・ラウ)とイチャついたり、明を倒そうとする「金」という国の男と対決したり。
②『ゴージャス』(Gorgeous:1999年)
警官役。犬に引きずられる。出番は短いけどインパクトのある出演。
③『少林サッカー』(Shaolin Soccer:2001年)
少林拳を世に広めようとする青年「シン」の役。驚異的な脚力を生かすため、サッカーチームを結成。汚い手でサッカー界の頂点に立った男、ハン(パトリック・ツェー)が監督を務める「デビルチーム」と対決。
④『カンフーハッスル』(Kung Fu Hustle:2004年)
へなちょこチンピラ「シン」の役。火雲邪神(ブルース・リャン)を裏切ってボロボロに。驚異の回復力で復活し、しかもパワーアップ(「ドラゴンボール」のサイヤ人みたい)。火雲邪神に戦いを挑む。
(感想)
笑わせる才能がある人。個人的には『008皇帝ミッション』がオススメ。妻とイチャついたり、変わった発明品で活躍したり。笑いのアイデアが詰まった作品です。
ドニー・イェン「カンフースター」
『シャンハイナイト』(Shanghai Knights:2003年)
皇帝の腹違いの弟「ウー・チャン」の役。英国人のラスボーン卿(エイダン・ギレン)と組んで権力を奪取しようとする。ネバダ州カーソンシティ保安官のウェン(ジャッキー・チェン)と勝負。
(感想)
カンフー作でおなじみの人。やや地味な存在ではあるけど、熱狂的なファンがいる実力者。『シャンハイナイト』では悪役。見所がたくさんあるオススメ作。ジャッキーとの対決シーンに注目です。
『008皇帝ミッション』
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