迫力のある顔力、チェン・ウーロン。「よしもと新喜劇」の桑原和男みたいなチャーリー・チャン。『007』シリーズにも出演したケネス・ツァン。記憶に残る香港映画スターを紹介するコーナー。主な出演作と印象的なシーンを振り返る。
チェン・ウーロン「いつも悪役」
①『少林寺三十六房』(The 36th Chamber of Shaolin:1978年)
清の「チェン将軍」の役。反清派を厳しく弾圧。少林寺で三十五房修行をクリアしたサンダ(リュー・チャーフィー)と勝負。
②『プロジェクトA』(Project A:1983年)
商人チョウの手下。高級クラブでドラゴン(ジャッキー・チェン)と乱闘。自転車でドラゴンを追いかけ回すシーンも印象的。
③『プロジェクトA2 史上最大の標的』(Project A II:1987年)
清からやってきたスパイの役。清朝打倒を目指す革命家を追い、革命家をフォローするドラゴン(ジャッキー・チェン)と対決。個性的な衣装に注目。
④『ポリス・ストーリー2 九龍の眼』(Police Story 2:1988年)
デパートを脅迫する爆弾グループの一人。卑劣な悪党。
(感想)
この人、悪役でしか見たことがない。『プロジェクトA』では高級クラブでドラゴンに蹴りを食らって階段から壮絶に落ちる役(本人じゃなくてスタントマンかな?)。『プロジェクトA2』では役を変えて、清朝スパイの役。黒い服と帽子姿がなかなかカッコ良かった。名作『少林寺三十六房』にも出てます。『ポリス・ストーリー2 九龍の眼』では、あまりにも卑劣な悪党で、嫌悪感しかない役どころ。悪役もどこかユーモラスなのが香港映画のいいところ。「卑劣すぎるキャラ」は楽しくない。『プロジェクトA2』がオススメです。
チャーリー・チャン「顔がアノ人に似ている」
①『ドラゴンロード』(Dragon Lord:1982年)
国宝窃盗団のメンバー。外国に国宝を売ることに反対して、組織から命を狙われる。痛めつけられているところをドラゴン(ジャッキー・チェン)に助けられる。
②『プロジェクトA2 史上最大の標的』(Project A II:1987年)
無法地帯サイワンでのさばる暗黒街のボス「タイガー」の役。タイガーの手下は前科がいくつもある凶悪犯ばかり。サイワンの新署長ドラゴン(ジャッキー・チェン)による逮捕に激しく抵抗。
③『チョウ・ユンファの黒社会』(Triads: The Inside Story:1989)
黒社会の大物クワン(ティエン・ファン)の組織のナンバー2、「シン」の役。クワンの急死によって混乱する組をまとめるのに苦労。謎の敵に襲撃され、重傷を負う。
④『群狼大戦』(Devil Hunters:1990年)
犯罪者フォン(ウォン・ウェイ)の子分「イン」の役。一度はフォンを裏切ってしまうが、命懸けでフォンの救出に向かう。
(感想)
桑原和男みたいな顔なので悪役で出てるときもあんまり怖さを感じない人。かなりのベテラン俳優で、よろしくないウワサも。『チョウ・ユンファの黒社会』での役が一番ピッタリかな? 個人的には『プロジェクトA2』がオススメ。長椅子を足でひっくり返すシーンが好き。ジャッキーとの対決は見応えがありました。
ケネス・ツァン「大物を演じる人」
『ポリス・ストーリー3』(Police Story 3:1992年)
東南アジアの麻薬王「チャイバ」。豪邸に住み、裏切り者は容赦なく消す冷酷さ。右腕は「パンサー(ユン・ワー)」という腕の立つ男。香港警察と中国人民武装警察に追われている。
(感想)
『男たちの挽歌』にも出演。主役をフォローする役どころ。『007』にも出演。かなり重要な役だった。『ポリス・ストーリー3』での大物犯罪者役が強い印象。ジャッキーとミシェール・ヨーを相手に「大物感」がある演技を見せた。マレーシアでのシーンが特にオススメ。
『プロジェクトA2 史上最大の標的』
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