気合いの入った悪役、チュン・ファット。狡そうな表情の悪役、デヴィッド・ラム。大物感を出しながら悪さをする悪役、ウォン・ウェイ。記憶に残る香港映画スターを紹介するコーナー。主な出演作と印象的なシーンを振り返る。
チュン・ファット「笑顔が似合う役をすることもある」
①『新ポリス・ストーリーPom Pom』(Pom Pom:1984年)
香港警察の刑事。アダナは「神様」。気前よくカネを貸すから、という理由。
②『七福星』(Twinkle Twinkle Lucky Stars:1985年)
麻薬組織の三人組の殺し屋(倉田保昭、チュン・ファット、リチャード・ノートン)。パラセーリングで情報屋マーを銃撃。最後は香港警察特捜部のリッキー(ユン・ピョウ)と劇場で対決。
③『ファースト・ミッション』(Heart Of Dragon:1985年)
宝石強盗グループのメンバー。組織から裏切り者と誤解され、襲撃される。
④『霊幻道士完結篇 最後の霊戦』(Mr. Vampire Saga IV:1988年)
「ツル道士」の役。皇帝の命令で都に皇族のキョンシーを運ぶ一行に同行。その道中で「お札」が効かない最強キョンシーが目覚めてしまい・・・。
(感想)
サモ・ハンの映画でも見かける人。同じ映画に役を変えて別のキャラで出てたこともある(経費節約?)。悪役が似合うような気もするけど、『Pom Pom』『最後の霊戦』では笑顔を見せるシーンがあって、悪役じゃないほうがいい演技をする人のような気がする(気のせい?)。『ファースト・ミッション』で車に落ちるシーンが印象的(本人じゃなくてスタントマンかも)。『七福星』でユン・ピョウと戦うシーンもオススメ。『五福星』にも出てた。「クリスタルキング」みたいな髪型で。
デヴィッド・ラム「何かを企んでそうな表情」
①『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(A Chinese Ghost Story:1987年)
道士イン(ウー・マ)を追い回す「ハーハウ」の役。水浴びをする美女シウシン(ジョイ・ウォン)に見とれて「何か」に襲われる。
②『プロジェクトA2 史上最大の標的』(Project A II:1987年)
犯罪が野放しの「サイワン地区」を仕切る悪徳警察署長「チン」の役。ヤラセの事件をでっちあげて解決することで手腕をアピールし、邪魔者は容赦なく消す。最後はサイワンの新署長ドラゴン(ジャッキー・チェン)に追われる。
③『サイクロンZ』(Dragons Forever:1988年)
殺し屋の役。ギャングのボス、ファー(ユン・ワー)を襲う。
(感想)
やっぱりこの人は『プロジェクトA2』の「チン署長」。ジャッキーを陥れようとする役。かなり卑劣な役で、良い印象などあまりないけど、海賊の生き残りに襲われるシーンはコミカルだった。『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』ではゾンビになってしまう役。『サイクロンZ』ではチョイ役だったけど、ファーと子分の動きが面白いシーンだった。三作ともオススメの映画です。
ウォン・ウェイ「だから、チョウ言ったでしょ。の元ネタ」
①『プロジェクトA』(Project A:1983年)
商人「チョウ」の役。犯罪者を匿い、海賊と組んで荒稼ぎ。水上警察のドラゴン(ジャッキー・チェン)にしばかれて、海賊との連絡方法をしゃべってしまう。
②『群狼大戦』(Devil Hunters:1990年)
犯罪組織のボス「フォン」の役。手下のチュウという男に裏切られ、娘と共に痛めつけられてしまう。
(感想)
「成功した犯罪者」の役が似合う人。『プロジェクトA』では、犯罪者を匿っているのにシラを切る。ドラゴンにそれを暴かれて、困った表情に。悪役だけどヒドい目に遭わされる、ちょっとかわいそうな役どころ。
「懐かし映画劇場:映画ブログ」
『プロジェクトA』
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