怒らせたら怖そうなキャラ。それなのに「やられ役」が多い人。悪役じゃないときは間の抜けたキャラ。ちょっと役に恵まれていない感じ。記憶に残る香港映画スターを紹介するコーナー。主な出演作と印象的なシーンを振り返る。
①『燃えよデブゴン』(Enter The Fat Dragon:1978年)
インチキくさい骨董品の収集家「パイ教授」のボディガード。顔を黒く塗って登場。最後はデブゴン(サモ・ハン)と勝負。
②『少林寺三十六房』(The 36th Chamber of Shaolin:1978年)
戒律院の住持の役。異例の速さで修行をクリアしていくサンダ(リュー・チャーフィー)の実力をテストする。
③『モンキー・フィスト 猿拳』(Knockabout:1979年)
「お尋ね者」モードウ(ラウ・カーウィン)を追う男。モードウと対決。
④『燃えよデブゴン 豚だカップル拳』(Odd Couple:1979 年)
市場で「みかじめ料」を要求するヘンなマユゲのチンピラ役。八百屋の青年ラウ(ラウ・カーウィン)を脅すが、エラい目に遭わされる。
⑤『ガッツ・フィスト 魔宮拳』(Fist and Guts:1980年)
鍛冶屋の役。友人のニン(ラウ・カーウィン)と一緒にリュー(リュー・チャーフィー)の「遺産」探しを手伝う。コミカルなキャラ。
⑥『燃えよデブゴン カエル拳対カニ拳』(Dirty Tiger, Crazy Frog:1980年)
「カニ拳」を使う「白眉和尚」の役。盗賊兄弟のパンサー(ディーン・セキ)、スマイリング・タイガーの父。「不死身のチョッキ(防弾チョッキみたいなもの)」を手に入れて、やりたい放題。最後はデブゴン(サモ・ハン・キンポー)、タイガー(ラウ・カーウィン)と対決。
⑦『死亡の塔』(The Tower Of Death:1980年)
「死亡の塔」に隠れている黒幕を守る番人。武器を使ってボビー(日本で兄を殺された男)を襲う。つるつる滑ったりしながら戦う、ドジな殺し屋。ボビーにおちょくられて、最後は誤爆で死亡。
⑧『ヤング・マスター/師弟出馬』(The Young Master:1980年)
罪人のキム(ウォン・インシック)を脱走させる男。ドラゴン(ジャッキー・チェン)と対決。
⑨『新Mr.Boo!アヒルの警備保障』(Security Unlimited:1981年)
展覧会に侵入する泥棒の一人。ウォン警備会社のチャウ隊長(マイケル・ホイ)と副隊長(サミュエル・ホイ)を追い回す。
⑩『プロテクター』(The Protector:1985年)
情報屋の役で登場。「リー水上百貨店」を経営するリーの依頼で、香港の悪名高いボス、コウ(ロイ・チャオ)を調査。そのことで殺し屋ガルーチ(ビル・ウォレス)に襲撃されてしまう。
⑪『プロジェクトA2 史上最大の標的』(Project A II:1987年)
清からやってきたスパイの役。清朝打倒を目指す革命家(マギー・チャン、ロザムンド・クワンら)を捕らえるのが任務。革命家を守ろうとするドラゴン(ジャッキー・チェン)と対決。
⑫『奇蹟 ミラクル』(Canton God Father:1989年)
ギャングの役。「荒っぽいことは得意だけど、考えるのは苦手な人たち」の一人。
(感想)
私はこの人好きなんです。存在感がありますから。でもカッコ悪い役が多いのはどういうこと? 強いけど最後は「ドカン」とやられたり、マヌケな表情で失神したり。『少林寺三十六房』ではいい役。サンダ(リュー・チャーフィー)の実力をチェックする少林寺の先輩の役。『プロジェクトA2 史上最大の標的』では衣装などの見た目がカッコいい。『燃えよデブゴン カエル拳対カニ拳』で見せる「カニ拳」ってのはなかなか個性的。『燃えよデブゴン 豚だカップル拳』『死亡の塔』では情けない役。カッコ悪い役でも引き受けるホイサンさん。この人はコメディを演じるのが好きなのかも。
(予告編:YouTube)
『プロジェクトA2 史上最大の標的』
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