コミカルな表情と演技で印象を残したリー・クンとディ・チン。メガネを掛けるとさらにユーモラスになるリー・クン。コック役が似合うディ・チン。記憶に残る香港映画スターを紹介するコーナー。主な出演作と印象的なシーンを振り返る。
リー・クン「ユーモラスな表情で笑わせる人」
①『ドラゴン危機一発』(The Big Boss:1971年)
チェン(ブルース・リー)のいとこ役。いとこ一家の長男。ケンカは強くない。朝帰りしたチェン(ブルース・リー)にイヤミ連発。最期は悲しい姿に。
②『ドラゴン怒りの鉄拳』(Fist of Fury:1972年)
精武館のメンバーの役。
③『Mr.Boo!ギャンブル大将』(Games Gamblers Play:1974年)
ホテルの宿泊客の役。マヌケなギャンブラー、ブン(マイケル・ホイ)が高利貸しの親分チュンに追いかけ回されるシーンで二回登場。短いが存在感がある出演シーン。
④『拳精』(Spiritual Kung-Fu:1978年)
僧侶の役。「化け物」が出没するようになった少林寺。ビビリまくる僧侶たち。「化け物」たちにおちょくられるシーンがユーモラス。
⑤『クレージーモンキー 笑拳』(The Fearless Hyena:1979年)
ひょうきんな道場主の役。知恵は働くけど、カンフーはサッパリの道場主。腕が立つシンロン(ジャッキー・チェン)に道場破りを倒してもらい、門下生を増やす計画。うまくいくかな?
⑥『カンフー風林火山』(A FIST FULL OF TALONS:1982年)
三人の盗賊を追う保安隊長の役。三人を捕らえたミン(ビリー・チョン)が気に入った様子で、娘マーとミンを結婚させようとする。『クレージーモンキー 笑拳』のときのようなユーモラスな雰囲気のキャラ。
(感想)
ちょっと偉そうだけど、ビビリだったり、損をしたり。そんなキャラを演じたら右に出る者はいない(かもしれない)。『ドラゴン危機一発』でチンピラに殴られてフラフラするシーン、『Mr.Boo!ギャンブル大将』で無関係なのに事件に巻き込まれるシーン、『拳精』で化け物にビビるシーン、『クレージーモンキー 笑拳』『カンフー風林火山』で主人公に翻弄されるシーン、がオススメ。この人が主役のコメディ作があれば観てみたい。
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ディ・チン「笑顔のコック」
①『ドラゴンへの道』(The Way of the Dragon:1972年)
中華レストランのコックの役。他の従業員はマフィアのイヤガラセ対策に空手の稽古をしているが、「空手は日本のもの」として拒否。ヌンチャクで敵を殴るシーンに注目。
②『Mr.Boo!ギャンブル大将』(Games Gamblers Play:1974年)
食堂のコックの役。チョイ役だが、独特の表情で笑いを取る。
(感想)
『ドラゴンへの道』でのタン・ロンとすぐに親しくなるコックの役で有名。他にもいろんな作品に出てますが、二作でしか観たことがない。未公開作が日本語字幕つきで観れるようになったらいいのにな。
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