永遠のカリスマ。スクリーン上だけではなく本当に強かった人。強烈なカンフー。若くして亡くなったのは様々なトラブルが原因か? 記憶に残る香港映画スターを紹介するコーナー。主な出演作と印象的なシーンを振り返る。
①『ブルース・リー IN グリーン・ホーネット』(The Green Hornet:1966年)
新聞社社長ブリット・リードの助手「カトー」の役。「グリーン・ホーネット」に変身して悪者と戦う。宇宙人の電気ショック攻撃でビリビリしびれたり、チャイナタウンのロウシン(マコ岩松)とカンフーで戦ったり。アクション的には跳び蹴りのシーンがカッコよくてオススメ。
②『ドラゴン危機一発』(The Big Boss:1971年)
タイに出稼ぎにきた青年「チェン」。いとこが次々に消されて、最後は製氷会社の極悪社長(ハン・インチェ)と対決。
③『ドラゴン怒りの鉄拳』(Fist of Fury:1972年)
上海にある「精武館」の格闘家「チェン」。師匠を殺した日本人と対決。ヌンチャクを使うシーンが印象的。ロシアマフィアのペトロフ、日本人道場主の鈴木との戦いは名勝負。
④『ドラゴンへの道』(The Way of the Dragon:1972年)
田舎の青年「タンロン」。いとこのチェン(ノラ・ミャオ)がオーナーをやっているレストランをマフィアから守ろうとする。ウォン・インシック、ボブ・ウォール、チャック・ノリスら強豪と一騎打ち。食堂で大量のスープを出されて困惑するシーンなど、ユーモラスなシーンも観られる作品。
⑤『燃えよドラゴン』(Enter the Dragon:1973年)
少林寺の「リー」。妹(アンジェラ・マオ)を殺された復讐のため、ハン(シー・キエン)が主催する格闘大会に出場することを決意。オハラ(ボブ・ウォール)やハンと一騎打ちするシーンは「伝説」。
⑥『死亡遊戯』(Game of Death:1978年)
国際シンジケート組織に狙われる、香港カンフースター「ビリー・ロー」の役。ほとんどが代役による出演。組織のアジトでのパスカル(ダニー・イノサント)、合気道の達人(池漢載)、ハキム(カリーム・アブドゥル=ジャバー)との決着戦に注目。
⑦『死亡の塔』(The Tower Of Death:1980年)
格闘家「ビリー」の役。出演シーンのほとんどが代役か過去の作品の流用。『燃えよドラゴン』に未使用フィルムと子役時代の映像が見所(かもしれない)。
(感想)
凄まじい格闘家。指で腕立て伏せができるほどの腕っぷし。映画の撮影現場でも挑戦されることがあったとか。実際にカンフーができる人なのでアクションシーンはかなりの迫力。かつては「偽ブルース・リー」もたくさんいた香港映画界。カンフーのマネゴトをしていただけの連中とは全然迫力が違う。パンチやキックのスピードと鋭さでは誰もリーには敵わない。一方で監督のロー・ウェイを殴った、とか、胸に注射を射って筋肉をでっち上げた、とか、ホントかどうかわからない「悪いウワサ」も。あんまり本当のことを知ろうとしない方がいいのかもしれない。出演作で「リーの凄さ」を観るだけで十分だと思う。
『燃えよドラゴン』
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