70年代のコミカルカンフー、80年代のアクションコメディ作で日本では大人気だった男。映画雑誌の人気投票のトップ常連。全盛期は80年代か? 記憶に残る香港映画スターを紹介するコーナー。主な出演作と印象的なシーンを振り返る。
①『燃えよドラゴン』(Enter the Dragon:1973年)
スタントマン時代に出演。ハンの島の地下工場でリー(ブルース・リー)に倒される役。
②『スネーキーモンキー 蛇拳』(Snake In The Eagle's Shadow:1978年)
カンフー道場の雑用係「簡福」の役。意地が悪い師範代(ディーン・セキ)にイヤガラセされたり、カンフーの実験台にされたり。白長天(ユエン・シャオティエン)を助けて、蛇拳を習う。最後は鷹爪派の上官逸雲(ウォン・チェンリー)と一騎打ち。
③『ドランクモンキー 酔拳』(Drunken Master:1978年)
カンフー道場のドラ息子「黄飛鴻」。ケンカしたり、食堂で無銭飲食をする困った男。「酔拳」の蘇化子(ユエン・シャオティエン)にシゴかれて、最後は「無影拳」を使う殺し屋「鉄心(ウォン・チェン・リー)」と戦う。
④『バトルクリーク・ブロー』(The Big Brawl:1980年)
シカゴに住む中国人「ジェリー」の役。カンフーの心得があるジェリー。ギャングに目を付けられてしまう。そしてバトルクリークの格闘大会に出場。「香港スター」のジャッキーがアメリカに進出した作品。
⑤『五福星』(Winners and Sinners:1983年)
香港警察のドジ刑事「7086」。いらんことしたり、トチったり。しかし、カンフーと度胸は一流。ハンバーガーショップ強盗を撃退したり、ひったくりをローラースケートで追ったりのスーパーアクション。「刑事役」が定番になっていくジャッキー。「古いカンフー」と決別。
⑥『プロジェクトA』(Project A:1983年)
水上警察の「ドラゴン」。海賊退治にいつも失敗する水上警察。陸上警察隊長ジャガー(ユン・ピョウ)らと協力して、「プロジェクトA」を実行。ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハンの「香港ビッグスリー」作品が大人気に。『スパルタンX』『香港発活劇エクスプレス 大福星』『サイクロンZ』など。
⑦『ファースト・ミッション』(Heart Of Dragon:1985年)
刑事「ジャッキー」の役。知能に問題がある兄デブゴン(サモ・ハン)のことが心配で恋人ジェニー(エミリー・チュウ)との結婚をためらう。宝石窃盗団に誘拐されたデブゴンを仲間と一緒に救出に向かう。
⑧『スパルタンX』(Wheels on Meals:1984 年)
スペインでいとこのデヴィッド(ユン・ピョウ)と移動レストランを経営する「トーマス」。スケボーとケンカが得意。最後は城で貴族&ギャングと対決。
⑨『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(Police Story:1985年)
香港警察の刑事「チェン・カクー」。麻薬組織と激しく戦う。逃走する組織のボス、チュウを追ってバラック村を車で突っ走ったり、デパートで組織の殺し屋と大乱闘を演じる。
⑩『サンダーアーム 龍兄虎弟』(The Armour of God:1986年)
「アジアの鷹」と呼ばれる冒険家「ジャッキー」。音楽界のスーパースター、アラン(アラン・タム)の婚約者ローレライ(ロザムンド・クワン)を「黒い教団」にさらわれ、アランと共に救出に向かう。アフリカの原住民や教団のアジトでアマゾネス軍団と戦うシーンに注目。
⑪『ラッシュアワー』(Rush Hour:1998年)
香港警察の「リー警部補」。中国総領事ハン(ツィ・マー)の娘スーが香港の悪党に誘拐され、ロサンゼルス市警のジェームズ・カーター刑事(クリス・タッカー)と事件を追う。ハッタリトークのカーターとすれ違うシーンが笑いどころ。
(感想)
「カリスマ」のブルース・リー。「人気者」のジャッキー。最近はどうか? 個人的には70年代のコミカルカンフー、80年代のアクションコメディ作がオススメ。「~拳」をマスターすれば強敵でも倒せる、というファンタジー。笑いを取りながら海賊やギャングと戦って正義を示すたくましさ。90年代に入って危険なアクションが多くなっていったり、「政治的な色」が作品の中に見えるようになっていくのは「1997年の香港返還」が原因か? 私は古い映像が好きなので、最近の彼の言動はあまり気にしない。映画鑑賞においては。
『サンダーアーム 龍兄虎弟』
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