2020年12月5日土曜日

懐かし映画劇場:エディ・マーフィ『大逆転』

「懐かし映画劇場:映画ブログ」金持ちとホームレスが立場を入れ替えられてしまうコメディー映画。相場の混乱、エディ(カメラ目線・モノマネ・変装)、セコいカネ持ち兄弟に注目の傑作。

(Trading Places:1983年)

1.おぼっちゃま

商品取引会社「デューク&デューク」に勤める金持ちのウィンソープ(ダン・エイクロイド)。執事コールマン(デンホルム・エリオット)に世話してもらう、結構な身分。婚約者は美人で、「いいところ」のお嬢様だ。

2.兄弟

「デューク&デューク」のデューク兄弟(ラルフ・ベラミー、ドン・アメチー)。大金持ちだけど、ドケチ。金持ちと貧乏人の立場を入れ替えたらどうなるか、というしょうもない実験をしようとしている。

3.ホームレス

ウィンソープに(ちょこっと)ぶつかり、逮捕されてしまうホームレスのバレンタイン(エディ・マーフィ)。

4.ヨタ

留置所でヨタを飛ばすバレンタイン。俺はブルース・リーの弟子だ、と言ってリーっぽいカンフーの構えを周囲に見せつける。

5.逮捕

デューク兄弟の「実験」が始まる。濡れ衣で逮捕されてしまうウィンソープ。

6.娼婦

釈放されたウィンソープにキスする娼婦のオフィーリア(ジェイミー・リー・カーティス)。さらに「クスリの売人」に仕立てられてしまったウィンソープ。婚約者を失う。

7.教育

デューク兄弟から家と仕事をもらうバレンタイン。会社で業務内容について学習。

8.ドン底

完全に落ちぶれたウィンソープ。預金はあるが、カードは使用停止。ついに熱を出してしまう・・・。

9.共闘

デューク兄弟の「実験」に気付いたバレンタイン。全てのからくりをウィンソープに知らせる。

10.作戦

デューク兄弟に反撃する計画を立てたウィンソープとバレンタイン。相場情報を入手するため、列車に乗り込む。

11.相場

冷凍オレンジ相場。買いまくるデューク兄弟。売りを仕掛けるウィンソープとバレンタイン。売り手と買い手、どちらに軍配が上がるのか?

(予告編:YouTube)

コメント

しかしまぁ、バカな兄弟がいたもんです。大金持ちなのにもっと儲けようとしたり、つまんねぇ賭をしたり。そのせいで全部失う。でもこれはコメディですから。個性的なキャラが多数登場。一番は「バレンタイン」ですかね。怪しさ200%の奴。障害者のフリしたり、留置所でモノマネやったり。でも頭がいいから、新しい環境にもすぐに慣れてしまう。スゴイ奴。「ウィンソープ」は「実験」される前と後でコロっと変わってしまう。「エリート」ってそんなにすぐに変わらないと思うんですけど。執事の「コールマン」もよくわからない男。デューク兄弟の命令に従ったり、反旗を翻したり。ちょっと調子がいいんじゃない? ウィンソープの婚約者はイヤな女。ウィンソープを全然信用してない。これぞ、「カネ持ち」って感じの態度。「オフィーリア」は悲しい女。ウィンソープと幸せになれるかな? 「デューク兄弟」は差別主義者で強欲だけど、こういう人はいっぱい世間にいます。相場のシーンはいわゆる「空売り」。高い値段になったところで売る。値段が下がれば買い戻して利益を得る、というもの。ウソの情報を信じた人が高値でドンドン買っていって値が上がる。大いに値が上がったところでウィンソープとバレンタインは派手に「売り」を入れる。面白いシーンを見つけて楽しむ映画です。 

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