2020年12月28日月曜日

懐かし映画劇場:ドリス・デイ『おしゃれスパイ危機連発』

「懐かし映画劇場:映画ブログ」化粧品会社に勤める女が産業スパイとして競合会社に潜入するスパイ&コメディ映画。二重スパイの女が髪の毛を入手しようとするシーンが楽しい。

(Caprice:1967年)

1.発端

スイスの雪山で狙撃されるインターポール捜査官(『007』っぽいシーン)。

2.逮捕

勤務する化粧品会社(経営者:ジェイソン卿)の極秘資料を売り渡そうとして逮捕、解雇されるパトリシア(ドリス・デイ)。

3.スカウト

パトリシアの持つ情報を欲しがる、ライバル会社社長カッター(ジャック・クルーシェン)。いい条件でパトリシアを雇うことに。

4.ワナ

カッターに協力するクリストファー(リチャード・ハリス)。パトリシアを薬で眠らせて、極秘情報をしゃべらせようとする。

5.二重スパイ

パトリシアをカッターの会社に送り込んだのは狡猾なジェイソン卿(エドワード・マルヘアー)。カッターの会社を追い込むネタを入手して、自分の会社を守ろうとしている。

6.夢の商品

髪の毛が濡れない「特殊なヘアスプレー」を売り出そうとするカッターの会社。これを開発した男クランシー(レイ・ウォルストン)に接触するパトリシア。

7.苦労

「ヘアスプレーの製法」を入手しようとするパトリシア。製法が手に入らないため、(スプレーを使用している)クランシーの秘書スー(アイリーン・ツー)の髪の毛を手に入れようとする(犬に追われたり、ずぶ濡れになったり、映画館で騒動を起こしたり。コミカルなシーン。この映画で一番面白いシーン、かも)

8.ライバル争い

ジェイソン卿を陥れたいカッターはクリストファーに命じて、卿が不利になるような情報をパトリシアから引き出そうとする(録音を邪魔するパトリシア。コミカルなシーン。)

9.襲撃

「ヘアスプレーの秘密」を追うパトリシアはスイスへ。冒頭の殺し屋がパトリシアを追う(迫力のあるアクションと合成映像のシーン)。

10.決着

パトリシアに銃を向ける悪党。ライバル会社同士のややこしい足の引っ張り合いに決着が。全ての事件の黒幕は誰なのか?

(予告編:YouTube)

(コメント)

映像がおしゃれなスパイコメディ。60年代っぽいカラー。タイトルとオープニングを見て、『007』シリーズのような「スパイもの映画」なのかな、と思ったら、「産業スパイ」の話でした。ライバル争いする二つの化粧品会社でスパイする人たち。テーマが「二重スパイ」なので話が少しややこしい。誰が味方で敵なのか? がラストに明かされる。デカいサングラスで登場のドリス・デイ。おしゃれな雰囲気。カフェのウエートレスもショートカットでおしゃれ。男たちはズルくて、あんまりおしゃれじゃない感じ。個人的にはややこしい話よりも、パトリシアがスーの髪の毛を手に入れようとするドタバタなシーンがオススメ。警官に追われるシーンもあって、実にコミカル。おしゃれな映像(カラー、ファッションなど)、コメディ、黒幕を推理するサスペンス、を楽しむ映画です。

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