「懐かし映画劇場:映画ブログ」フランスの科学者、その助手、銛打ちの男が潜水艦で暮らす男に監禁される映画。地上の争い事を憎む男が戦争の象徴である軍艦を片っ端から攻撃。海底の美しいシーンも。
(20000 Leagues Under the Sea:1954年)
1868年、南太平洋。次々と沈没していく船。海に怪物がいる、というウワサが町に流れる。
2.調査
海を調査することにした米軍。アジアへ行こうとするフランスの科学者アロナクス(ポール・ルーカス)が調査に参加。その助手コンセイユ(ピーター・ローレ)、陽気な銛打ちのネッド・ランド(カーク・ダグラス)も乗船。
3.潜水艦
攻撃される米軍艦。海に落ちたアロナクス、コンセイユ、ネッド。潜水艦「ノーチラス号」の乗組員に拘束される。
4.艦長
潜水艦の艦長ネモ。アロナクスらを敵視。一旦は処刑しようとするが、食事でもてなす。その食事はすべて海で獲れたもの。こんなもの食えるか、という表情のネッド。
5.探険
海底を探検するコンセイユとネッド。美しい海底。多くの生物。箱に入った財宝を見つけたり、サメに襲われたり。
6.嫌悪
つらい過去があるネモ。アロナクスと一緒にロラパンディー収容所がある島に上陸。そこで弾薬の元になる硝酸塩を採掘する囚人たち。戦争を強く憎むネモは硝酸塩を運ぶ軍艦を攻撃することを決意。
7.手紙
何とかノーチラス号から逃げ出したいネッド。ノーチラス号の行き先を書いた手紙をビンに入れて海へ流す。
8.野蛮人
ある島に上陸するコンセイユとネッド。ネッドが野蛮人に領地に入ったため、追いかけ回される。
9.イカ
巨大なイカに襲われるノーチラス号。からみつかれて動けなくなる。海中に引きずり込まれるネモ。
10.爆破
ネッドの手紙を見た軍隊がネモの島を包囲。島を破壊して自らが開発した高度なテクノロジーの流出を防ごうとするネモ。アロナクス、コンセイユ、ネッドは軍隊に保護を求めようとするが・・・。
(予告編:YouTube)
(コメント)
海に取り憑かれた男、ネモ。戦争を憎み、戦艦を敵視。仲間以外は信用しない、という困った男。『007』シリーズにもこんな悪役がいた。「ネモ」がモデルなのかもしれない。「閉じられた空間&ネモの脅し」によって、ノーチラス号内のシーンは息が詰まるような雰囲気。コンセイユとネッドが野蛮人に追いかけ回されるシーンが迫力(このシーンは今だったら「差別」扱いされるのかな?)。ペイントしてヤリや矢で襲う野蛮人。ネッドは単にジャングルの中を歩いただけなのに「侵略者」扱い。なかなかの凶暴ぶり。ノーチラス号の船員が海で狩りをするシーン。ウミガメを捕まえる船員(カメをどうする気? 貴重な生き物は保護しないと。まさか食べたりはしないよな?)。巨大イカも迫力。最新鋭のスゴイ潜水艦であるノーチラス号もイカのチョークスリーパーには敵わない。どう戦う? 軍隊がネモの島を包囲するシーン。奪うことと殺すことしか考えない軍隊。ネモが戦争や軍人を嫌悪するのがよくわかる。「悪役」ではなくて「良心を持つ男」だったネモ。個人的には嫌いなタイプではなかった。
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