懐かし映画劇場：ユン・ピョウ『ツーフィンガー鷹』

「懐かし映画劇場：映画ブログ」荒っぽい「お尋ね者」が町を恐怖に陥れるカンフー映画。キレまくってる凶悪犯、「酔拳」のウォン・フェイフォン師父、気の弱い洗濯屋といったキャラに注目。

（TWO FINGER FIST：1979年）

１．発端

茶店で賞金稼ぎに狙われる「お尋ね者」の白虎と妻。妻が殺され、ただでさえ怖い白虎の顔がもっとスゴイ顔に。

２．青年

洗濯屋の青年タン（ユン・ピョウ）。気が弱い男。犬にビビったり、腕力で脅されて洗濯代を払ってもらえなかったり。

３．姉

「気の弱さ」をお姉ちゃん（リリー・リー：ジャッキー・チェン『ヤング・マスター　師弟出馬』でもユン・ピョウの姉を演じた）に怒られるタン。

４．師父

「酔拳」でおなじみのウォン・フェイフォン師父。変わった動きと道具でケガ人を治療。

５．兄貴分

タンの兄貴分フォン（レオン・カーヤン）。タンに代わって洗濯代を回収。フォン兄貴はウォン師父の弟子だ。

６．奇襲

鈴を「お守り」として持っていたため白虎に追い回されるタン。白虎の妻が鈴を身につけていたため、白虎は鈴の音を聞くと妻が殺されたときのことを思い出して、ブチ切れてしまうのだ。

７．殺し屋

仕立屋に扮した殺し屋（「香港の蟹江敬三」フォン・ハックオン）が師父の服の寸法を測るフリをして攻撃。師父は人格者だが、それを嫌う者もいる。

８．鍛錬

タンの仕事ぶり。変わった洗い方で洗濯物を伸ばしたり、水を切ったり。それが手足の鍛錬になるのです。

９．デート

タンが女の子とデート。ドキドキしてどうしていいかわからないタン（この女の子は『ドランクモンキー 酔拳』の唐晶（トン・チン））。

10．最後の戦い

ウォン師父を目の敵にしているタオという男が白虎を煽る。師父とタンを襲う白虎。この凶暴な男を倒すことができるのか？

(予告編：YouTube)

（コメント）

残酷シーン、気持ち悪いシーンに要注意の映画。「お尋ね者」の白虎。完全にイカレてます。白虎の妻が殺されます。妻が鈴を身につけていたため、鈴の音を聞くと、白虎は妻が殺されたときのことを思い出してプッツンしてしまうのです。八つ当たり的な感じで凶暴カンフーを使って人を襲いまくる（迷惑な奴）。主人公のタンも襲われる（主役だから仕方がない）。面白いのが「酔拳」でおなじみのウォン・フェイフォン師父。ケガ人や仕立屋とのやりとりが個性的。ユン・ピョウが「気が弱い男」という役のため、フェイフォン師父の方が魅力的。好きなキャラ、シーンを探して楽しむ映画です。 

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