懐かし映画劇場：レスリー・ニールセン『フライング・コップ 知能指数0分署』

「懐かし映画劇場：映画ブログ」テレビ番組を三話まとめたVHSビデオの第一弾。『裸の銃を持つ男』の元ネタ。おなじみフランク・ドレビンが大ボケかましながら事件捜査。

（POLICE SQUAD!：1982年）

１．「ホシは七変毛の女」

いつも借金の返済に困っているサリー。サラ金に勤める女。ついに従業員と店の客を銃殺してカネを奪う。被害者ぶるサリーをフランクは追求することができるのか？　という内容。このシリーズではまずオープニングにゲストスターが殺されるシーンから始まる（ゲストなのにこの扱い？　というギャグ）。警察特捜班の警部補フランク・ドレビン（レスリー・ニールセン）が車をゴミ缶にぶつけたり、なんでも知ってる靴磨きから情報を得る、などの定番ギャグ。エド警部役はアラン・ノース（『裸の銃を持つ男』ではジョージ・ケネディ）、背が高すぎて画面に顔が映らない刑事アル、鑑識のオッチャンなどがレギュラーメンバー。テーマ曲は『裸の銃を持つ男』と同じ。

２．「恐怖のリング」                 

ボクサーに八百長をさせてカネを稼ぐ悪党をフランクが追いつめる、という内容。フランクが有望選手バディの契約書を賭けてポーカーをするシーン、フランクとバディがバーで世界チャンピオンを挑発するシーン、試合のシーンが主な見所。靴磨きと鑑識も登場します。

３．「オトリ捜査は楽し」

町の人たちを脅してショバ代を巻き上げるゴロツキをフランクが追いつめる、という内容。この回からノーバーグ巡査の役でピーター・ルーパス（テレビドラマ『スパイ大作戦』の「怪力男」で有名）が登場。フランクとノーバーグが鍵屋になって犯罪者どもに接触。町のならず者を逮捕できるかどうか？　見所は、ゴロツキを叩きのめすフランク、『007』のブロフェルドみたいな犯罪組織のボス、色仕掛けで女の部屋に誘われるフランク。

（予告編：YouTube）

（コメント）

ギャグをたくさん詰め込んだ作品。映画版の『裸の銃を持つ男』との共通点はレスリー・ニールセン、定番ギャグ、鑑識のオッチャンなど。相違点はエド警部、ノーバーグ巡査など。ゲストスターがオープニングで殺されるシーンは思わず笑ってしまう。普通ゲストは出番が短くてもカッコよかったり、存在感があったりしますが、このドラマのゲストはホントにヒドい扱い（逆に印象的ではありますけど）。ピーター・ルーパスが大ボケ「ノーバーグ」役。『スパイ大作戦』の時とはイメージが全然違うキャラ。まず最初はストーリーを楽しむ。二回目は細かいギャグを探しながら観る。『裸の銃を持つ男』のファンなら楽しめること間違いなしの傑作です。

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