「懐かし映画劇場：映画ブログ」カンフー＆珍演出でマニアックなファンに人気がある傑作。「シリアスなシーンなのに思わず笑ってしまうツッコミどころ」を紹介します。
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| 夜の女、エンジェル |
①挑戦者
謎の挑戦者たちに狙われている格闘家のチンクー（ウォン・チェンリー）とビリー（ブルース・リーの代役）。チンクーは「湯気の立つ熱々のお茶」を飲みながら戦う余裕ぶり。いかにも熱そうなのを一気飲み。ビリーは温室で韓国の拳法家（カサノヴァ・ウォン）と戦う。ビリーが瓶を持ち上げるシーン。スゴイ顔。森進一のモノマネをするコロッケみたい。
②訪問
弟ボビーを訪ねるビリー。部屋にはアダルト雑誌が。ゴミ箱に（勝手に）捨てて、手紙を書いて立ち去る。ちょいちょい本物のリーの映像が使われ、まるでリーが雑誌を発見して弟に呆れているように編集されている。たぶん、リーの熱心なファンはこの映画のそういうところが許せないのだろう。
③新聞
チンクーの死亡記事（「秦谷」と書いてチンクーと読む？）。記事を読んで涙するビリー（『燃えよドラゴン』の名シーンをヘンな形で流用。これもリーのファンに怒られそうなシーン）。
④ナイトクラブ
日本のナイトクラブで働くチンクーの娘を訪ねるビリー。ステージで奥村チヨ「気ままぐらしの女」を歌うチンクーの娘（でも音楽と口の動きが合っていない）。
⑤葬儀
チンクーの葬儀に出席するビリー。「食い逃げは厳罰（『ドランクモンキー酔拳』）」でおなじみのジャイアンがヘンな格好でチンクーの棺を守る。
⑥「死の宮殿」
日本で殺された兄ビリーの死の真相を探るため来日したボビー。生きて出ることができない、という謎の屋敷に住むルイス（ロイ・ホラン）を訪ねる。この屋敷ではライオンが放し飼いにされている。エンジェルというセクシーな「夜の女性」もいます。
⑦捜索
「死亡の塔」を探すボビー。宇宙服みたいなのを着てる奴が突然出てきて通りがかる。そして、意外と簡単に見つかる「死亡の塔」（『007』の秘密基地みたいな感じ）。
⑧ターザン男
「死亡の塔」を守る番人（タイガー・ヤン）。ヘンな格好で敵の襲撃に備えている。いつもそんな格好をしているのか、敵がきたらそれに着替えるのか。すごいファッション・センスの持ち主であることは確かだ。
⑨高圧電流の道
うっかり歩いてしまうと黒コゲになってしまう危険な通路。どうやって敵が潜む向こう側に渡るのか？ 「死亡の塔」には落ちたらヤバそうな「血の池地獄」もある。
⑩タコ入道
「死亡の塔」の黒幕を守る番人（リー・ホイサン）。武器を使ってボビーを襲う。つるつる滑ったりしながら戦う、ひょうきんな殺し屋。最後のやられ方も情けない。
⑪黒幕
棺の向こうに隠れている黒幕。「（お前は）未熟すぎて、俺は倒せん」と豪語。ボビーと黒幕の戦いもどことなく笑える。なぜだろう？ ツッコミどころが多いから（かもしれない）。
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