2020年9月23日水曜日

懐かし映画劇場:ブルース・リー『死亡遊戯』

「懐かし映画劇場:映画ブログ」アクション俳優が悪のシンジケートと対決するカンフー映画。「リーが撮影した格闘シーン」と「ソックリさん」をくっつけた苦心作。テーマ曲も有名。

(Game of Death:1978年)

1.テーマ曲
あまりにも有名な曲が流れるオープニング。劇中でコリーン・キャンプが歌う「Will This Be the Song I'll Be Singing Tomorrow? 」も名曲。コリーンは『ポリスアカデミー2』でも有名な美人さん。

2.アクションスター
香港カンフースターのビリー・ロー(ブルース・リー)。国際シンジケート組織と手を組むよう、脅迫されている。この組織は世界中で2000人の芸能人、スポーツ選手を手荒いやり方で食い物にしており、組織に逆らったらチャーリー(ジェームズ・ティエン)のように消されてしまうのだ。

3.恋人
ビリーの恋人アン(コリーン・キャンプ)。歌手。

4.脅迫
アンと一緒のところを襲撃されるビリー。京劇の楽屋でおじさん(ロイ・チャオ)に相談中の時にも襲撃される。

5.見せしめ
ビリーが「組織に逆らった英雄」になることを阻止するため、殺し屋が撮影中のビリーを狙う。

6.マカオ
傷が癒えたビリー。マカオにいる組織のボス、ドクター・ランド(ディーン・ジャガー)を襲う。

7.カラテ世界選手権
「カール(ボブ・ウォール) vs ロー・チェン(サモ・ハン)」。

8.ロッカールーム
試合を終えたばかりのカール(組織の殺し屋)を襲うビリー。

9.九龍
拉致されたアンを救うビリー。倉庫での戦い。敵からトラックスーツを奪う。

10.死亡遊戯
組織のアジトに乗り込むビリー。ついに決着戦。パスカル(ダニー・イノサント)、合気道の達人(池漢載)、ハキム(カリーム・アブドゥル=ジャバー)、スタイナー、ドクター・ランドが相手だ。

(予告編:YouTube)

注目ポイント
多くの人が「最後の塔での戦い」に注目する映画。しかしながら『Bruce Lee in G.O.D 死亡的遊戯』で「戦いのシーン」がフルに見られるようになり、『死亡遊戯』でのシーンはむしろ短く、不十分な感じになってしまいました。本物のリーとそっくりさん(というほど似ていない)を使って作った作品ということもあって、リーの代役であるというのをごまかすために画面が暗いシーン横向き、後ろ向き、サングラスのシーンが多い。そういう強引なことをやってでもこの映画を完成させようとした製作陣の努力と熱意は認めなければならない(かもしれない)。「そっくりさんによる代役シーン」としては、「ビリー・ローが恋人のアンと一緒にいるところや、楽屋でおじさんと話し中のところを襲撃される」「ビリーがマカオで組織のボス、ランドを襲う」「カラテ世界選手権:カール vs ロー・チェンの試合後にカールを襲うビリー」「九龍の倉庫での戦い」「組織のアジトでの戦い」など盛りだくさん。羽交い締めにされ、そっくりさんの顔がアップになると「代役であるということ」「リーに似ていないこと」がバレてしまうのも面白い。コリーン・キャンプみたいな美人さんと付き合えるビリー・ローは実にうらやましい男(その代わり、敵に顔を撃たれたりしますけれども)。リーが残したシーン、そっくりさんの頑張りぶり、音楽、に注目の傑作です。
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