2024年1月16日火曜日

懐かし映画劇場:シルヴェスター・スタローン『デモリションマン』

「懐かし映画劇場」ロサンゼルス市警の刑事が悪党のワナにはまって冷凍にされてしまうアクション作。未来の描写、キャラ、ハードアクション。名シーンを振り返ります。

(Demolition Man:1993年)

1.キッカケ

1996年、ロサンゼルス。犯罪者フェニックス(ウェズリー・スナイプス)による市バスのハイジャック事件発生。現場に向かうジョン・スパルタン刑事(シルヴェスター・スタローン)だが、大爆発。「市民30人を死なせた罪」によりスパルタンは懲役70年の「冷凍刑」を科せられた。

2.復活

フェニックスもまた冷凍刑に。しかし、2032年8月3日になぜか「解凍」。早速、大暴れ。何人もの犠牲者を出す。この「解凍」には何かウラがある。

3.平和

2032年は実に平和な世界。2010年に起こった大地震によりロサンゼルスは壊滅し、「サン・アンゼルス」として再編成。その後の混乱を抑えたのが知事・市長のコクトー博士。不健康なもの、暴力的なものを社会から排除したコクトーは「人類を救った男」と市民から見なされ、敬意を払われている。

4.未来の警察

平和すぎて警察は弱体化。凶暴なうえに「更生プログラム」で格闘術、テロ戦略を身に付けたフェニックスを逮捕できない。そこでスパルタンを解凍してフェニックスを捕らえようとする。

5.復活

2032年に職場復帰のスパルタン。あまりにも変わってしまった世界に戸惑う。かつて若手だった同僚もスッカリじいさんに。「90年代マニア」の女警官ハックスリー警部補(サンドラ・ブロック)がそんなスパルタンをサポート。

6.便利グッズ

2032年の世界では、車は自動運転。性エネルギーを交換するグッズ、言語条例違反マシン(「汚い言葉」が使われると反応し、違反者は罰金を取られる)、謎の貝殻、といったスパルタンには理解できない道具が。

7.歴史博物館

暴れるフェニックス。銃を手に入れたいが、銃は「過去の遺物」。それが手に入るのは歴史博物館のみ。強力な銃を入手したフェニックス。そこへスパルタンが現れる。

8.地下の弱者

「タコベル」でスパルタンをもてなすコクトー。そこへ「ならず者」たちが。彼らを軽蔑するコクトーだが、彼らは「地下に住んで餓えている貧しい者たち」。社会が「上品な人たち」「粗野なまま放置されている人たち」に分断されていることにスパルタンは疑問。

9.悪の軍団

フェニックスが自身をリーダーとする軍団を結成。軍人タイプの部下(ジェシー・ベンチュラら)を率いてフェニックスは「地下の弱者」を総攻撃。

10.冷凍刑務所での死闘

冷凍された凶悪犯を解凍しようとするフェニックス。そうはさせじ、とスパルタンがフェニックスと対峙。どんな戦いになるか?

シルヴェスター・スタローン『デモリションマン』「見所ポイント紹介」「懐かし映画劇場:映画ブログ」
言語条例違反マシン

(予告編:YouTube)

コメント

スタローン版『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』と言ってもいい傑作。特に注目なのが「未来の描写」。未来にはいろんな道具が。アクションはもちろん迫力(スパルタンとフェニックスの激しい戦闘がメイン。カーチェイスのシーンは迫力&コミカルなオチ)。それに加えてコミカルな演出(ちっこいピザ、ハックスリーの部屋でスパルタンが嬉しそうな顔をするシーン、ミッキーマウスのオンボロ車、『リーサルウェポン』のポスター、シュワルツェネッガー図書館、編み物、など)。スタローンと言えばロッキーやランボーですが、このスパルタンも代表的なキャラなのではないかと。上記以外にも、腰抜けだけどエラそうな警察署長アール(ボブ・ガントン)、コクトーの腰巾着な秘書ボブ(グレン・シャディックス)といったキャラ・衣装にも注目されたい。タフなスパルタン。すっかり腰抜けになった未来の警官。その対比が楽しい映画です。

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