2021年5月8日土曜日

懐かし映画劇場:袁日初『妖怪道士』

「懐かし映画劇場:映画ブログ」ヘンな酔っぱらい道士と魔術一家の青年が協力して「魔界大王」と戦うアクション&コメディ映画。珍シーン、珍技、珍顔の連続。悲しい女にも注目。

(SHAOLIN DRUNKARD:1983年)

1.酔っぱらい

酒好きの道士。ヘンな顔。意地汚く酒を欲しがる奴。

2.一人息子

代々魔術を継承する一家の楊家。跡継ぎは楊梅英(袁日初:香川照之っぽい顔)という青年だけ。このままでは一家が途絶えてしまう、と焦る祖母は孫の梅英に嫁を探すことを命じる。

3.逃走

ある寺院に幽閉されている「魔界大王」(袁信義:『ツーフィンガー鷹』では凶暴な危ない男を演じた)が手下の手引きにより脱走。「魔界大王」に逃げられてお叱りを受ける酔っぱらい道士。連れ戻すことを命じられる。

4.出会い

ヘンな車に乗って「魔界大王」逮捕の旅に出る道士。泥をはねて梅英とトラブル。

5.野望

太陰剣を手に入れて張大師を始末したい「魔界大王」。そのためには「9人の男の血」が必要だという(よくわからん理屈。「張大師」って誰なのさ?)。

6.

嫁探しをする梅英。食堂で美人発見。インチキ大道芸人と勝負するシーンも見せ場。

7.

「魔界大王」の兄弟分が娘を使って「9人の男」を捕まえようとする。梅英が「釘の道」「炎の棒」をクリアするシーンに注目。

8.襲撃

「魔界大王」が操る毒ガエルに襲われる道士、梅英、女(「魔界大王」の兄弟分の娘)。女が毒に冒されてしまう。

9.白骨洞

「魔界大王」と対決する道士と梅英。毒ガエルに苦戦。

10.結婚式

梅英がついに結婚。ところが・・・。

袁日初『妖怪道士』「見所ポイント紹介」「懐かし映画劇場:映画ブログ」

(コメント)

日本ではマイナーな人たちが登場する香港ホラーアクションコメディ映画。主役の袁日初がオーバーな表情でヤバイ「魔界大王」と対決したり、怖い女に追いかけられる内容。個性的なキャラ&演出、魔術のシーン、カンフーが楽しめる珍作。もう一人の主役の道士。実にヘンな顔でしかもオーバーアクション(あまりアップで見たくない感じもする)。一押しはやっぱり魔術を使うシーン。炎を使ったり、人形を使って変装したり。オススメのキャラは梅英を追い回す「兄弟分の娘」。たくましい女だけど彼女には大きな悩みが。「兄弟分」の役で高雄(コー・ハン)が登場(『チャンピオン鷹』でユン・ピョウの叔父を演じた)。オススメのシーンは、梅英と祖母のコミカルなやりとり、「魔界大王」の手下が侵入して大王を逃走させるシーン、道士のヘンな車(どういう仕掛けで動くんだろう?)、兄弟分が使う「炎の技」、食堂でのコミカルなシーン、「釘の道」と「炎の棒」、道士&梅英がケ○で大王の手下と戦うシーン、道士と女のやりとり(いやらしい道士に女が怒るシーンがユーモラス)、梅英が大王(「鉄の輪」を使ったアクションを見せる)や兄弟分と戦うシーン、ほか。キャストがマイナーでオーバーアクションすぎるのがちょいと残念なような気もしますが、愉快なアイデアが満載の映画。かつてVHSでリリースされましたが、日本版DVDは出ていません。中古VHSを見つけたら入手してみてください。

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