カンフー映画の人気ジャンル「少林寺モノ作品」で有名な人。『少林寺三十六房』のリュー・チャーフィー。『ドラゴン太極拳』、『少林寺への道』シリーズのカーター・ワン。記憶に残る香港映画スターを紹介するコーナー。
リュー・チャーフィー「坊さんの役がピッタリな人」
①『少林寺三十六房』(The 36th Chamber of Shaolin:1978年)
海産物屋の息子リュー・ユウダ。明派のホー先生の元で学ぶが町で清のタンに目を付けられてしまい、少林寺へ。名前を「サンダ」に変え、三十五房で武道を習う。修行シーン、清のティエン将軍(ロー・リエ)と決着をつけるシーンが見せ場。
②『続・少林寺三十六房』(RETURN TO THE 36TH CHAMBER:1980年)
インチキな薬を売ったり、寄付金を騙し取る男「チェンチェ」の役。兄のシシェンを助けるために少林寺でカンフーを習おうとするが・・・。インチキして修行メニューをクリアしようとしたり、寺の修繕のための足場を一人で組むことをサンダ和尚から命じられたり。最後は染め物工房の職人たちをセコい手段で痛めつける満州人と対決。
③『ガッツ・フィスト 魔宮拳』(Fist and Guts:1980年)
「遺産」を持ち逃げした男を捜す「リュー」という謎の男。ニン(ラウ・カーウィン)という怪しい男、ニンの友人の鍛冶屋(リー・ホイサン)の協力を得て、泥棒を追う。最後は、遺産を持ち逃げした敵と戦う。
(感想)
『少林寺三十六房』はシリアスな復讐劇ですが、三十五房で武道を習う修行シーンにはコミカルな場面がいくつもありました(水に落ちてメシが食えなかったり、頭を鍛える訓練でフラフラになったり)。『続・少林寺三十六房』もコメディタッチ。この人はカンフーよりもコメディが好きなのかもしれない。
カーター・ワン「気合いの入ったカンフー」
①『ドラゴン太極拳』(Born Invincible:1978年)
無敵のカンフー使い「銀魔王」の役。金魔王(ロー・リエ)、二人組の手下と組んでいる悪党。敵のあらゆる攻撃をはねかえし、あらゆるものを打ち砕く拳法「太極拳法、八卦の術」をマスターし、人々から恐れられている。あるカンフー道場の若手の挑戦を受ける。
②『少林寺への道』(THE 18 BRONZE MEN:1981年)
明の関志遠将軍の親衛隊長である万盛の息子「鉄君」の役。少林寺で将軍の息子の少龍(ティエン・ポン)を見守りながら修行に励む。最後は、少龍の両親を殺した清朝の手先「黒い鷹」と勝負。
③『少林寺への道3』(The 8Masters:1982年)
拳法界に憎まれた仇英豪という男の息子「仇少捷」の役。少林寺に預けられて18年間修行。下山後、拳法界の各派から挑戦される。食堂で暴れるチンピラを「慎重・忍耐・寛容の精神」で倒すシーン、たった一人で次々と拳法界の強敵と戦うシーン、が見せ場。キョンシーと対決する珍場面も。
④『少林寺への道4』(Shaolin Traitor:1983)
少林寺の青年「ペンフェイ」の役。「悔心院」というところに幽閉されているテンチー師範の弟子。次々と僧たちが殺されていく少林寺。ペンフェイはテンチーの命令で、少林寺を乱す犯人を捕らえようとするが、事件が起こるたびに犯人扱いされたり、食堂で追っ手と戦うハメになったり。最後の対決にも注目。
(感想)
「銀魔王」で有名な人。無敵の男。パワーの入った表情でカンフーを見せる。『少林寺への道』シリーズでも強い役。コミカルな役もちゃんとできる人。個人的に一番好きなカンフースター。出演作はどれもオススメ。ただ、DVDが出ていない作品(VHSのみのリリースだったり、DVDもレア物になっていて手に入りにくかったり)があるのが残念。
「懐かし映画劇場:映画ブログ」
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