「異文化との遭遇」で楽しませるジャッキー・チェンと外国人。カンフーを使うリチャード・ノートン、トークのクリス・タッカー、ツッコミ役のオーウェン・ウィルソン。記憶に残る香港映画スターを紹介するコーナー。主な出演作と印象的なシーン。
リチャード・ノートン「ジャッキーの好敵手」
①『七福星』（Twinkle Twinkle Lucky Stars：1985年）
麻薬組織の殺し屋三人組（倉田保昭、チュン・ファット、リチャード・ノートン）の一人。香港警察特捜部のマッスル（ジャッキー・チェン）、「五人組」のキッド（サモ・ハン・キンポー）と対決。
②『シティーハンター』（City Hunter：1993年）
米コマンド部隊の元大佐「マクドナルド」の役。豪華船を乗っ取る国際的テロ集団のリーダー。カードで負けた相手を容赦なく始末する残忍さ。最後は探偵の冴羽獠（ジャッキー・チェン）と対決。
③『ナイスガイ』（Mr. Nice Guy：1997年）
オーストラリアギャングのボス「ジャンカルロ」の役。「悪魔団」と抗争中。かなりのキレイ好き（彼の豪邸では来客に靴の上に靴下をはかせる、車は土足厳禁。汚れるのがイヤだから他人にはソファーに座らせない）。ジャッキーの婚約者ミキを拘束し、ジャッキーを痛めつけるが・・・。
（感想）
『七福星』では銃やカンフーを使う殺し屋（なかなかの腕前）。『シティーハンター』では残忍な役（作品自体がコミカルなため、ちょっと浮いた感じのキャラ）。『ナイスガイ』でも『シティーハンター』と同じようなキャラだけど、最後にヒドい目に遭うシーンが楽しい。
クリス・タッカー「よくしゃべる男」
①『ラッシュアワー』（Rush Hour：1998年）
ロサンゼルス市警のジェームズ・カーター刑事。中国総領事ハン（ツィ・マー）の娘スーが香港の悪党に誘拐された事件を香港警察のリー警部補（ジャッキー・チェン）と追う。ハッタリトークと豊かな表情で笑いを取る、楽しいキャラ。
②『ラッシュアワー2』（Rush Hour 2：2001年）
香港警察のリー警部（ジャッキー・チェン）とトライアッド（犯罪組織）の偽札事件を追う。トライアッドのボス、リッキー・タン（ジョン・ローン）とトラブルになって、恥ずかしい格好で路上に放り出されるシーンは爆笑モノ。
③『ラッシュアワー3』（Rush Hour 3：2007年）
リー警部と一緒に中国人犯罪組織「トライアッド」のケンジ（真田広之）を追う。チャイナタウンにあるカンフー道場でデカい中国人に踏んづけられたり、フランスでアメリカ嫌いのタクシードライバーにアメリカ国歌を強制的に歌わせたり、劇場でオネェのフリして女性の楽屋に入っていくシーンが「笑い」。アクションにも注目。
（感想）
ジャッキーがアクションを担当しているため、タッカーはトークでフォロー。一作目が一番楽しい。空港で初対面のカーターとリー。リーが英語をしゃべらないのを見てブツクサ文句言うシーンが面白い（「チャーハン野郎」とか）。モグリの店を「手入れ」するシーンもオススメ。しゃべり過ぎでつまらない（スベる）ときも。
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オーウェン・ウィルソン
①『シャンハイ・ヌーン』（Shanghai Noon：2000年）
列車を襲う強盗「ロイ」の役。バカな仲間のせいで、中国近衛兵のチョン・ウェン（ジャッキー・チェン）とトラブルに。
②『シャンハイナイト』（Shanghai Knights：2003年）
遊び人「ロイ」。敵を追うウェン（ジャッキー・チェン）と一緒に英国へ。汚い手段で権力を手に入れようとするラスボーン卿（エイダン・ギレン）、ウー・チャン（ドニー・イェン）と対決。
（感想）
凄腕のウェンに驚く、という役どころ。西部の町に慣れないウェンをフォローするシーンが「笑い」。ウィルソン的には一作目の方がオススメ。二作目はジャッキーのアクション＆コメディが中心の内容。私はどちらも好きです。
(予告編：YouTube)
『ラッシュアワー』
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