「懐かし映画劇場:映画ブログ」バウンティハンター(賞金稼ぎ)の半生を描いた実話物映画。ド下手な運転(特に駐車)で周りをアゼンとさせながらどこまでもターゲットを追う。
(The Hunter:1980年)
バウンティハンターのラルフ・ソーソン(スティーブ・マックイーン)。アメリカでは1872年に成立した「賞金稼ぎ」の根拠となるルールによって「バウンティハンター」という商売が認められている。
2.運転
運転が下手なソーソン。人の車にぶつけたり、こすったり(マックイーンはレースに出場するほど運転がうまい人ですが、この作品では「ド下手な運転手」という面白い設定)。
3.被害者
すごい顔した黒人の車にぶつけるソーソン。被害者はカンカンになって怒るけど暴力沙汰にはならない(なぜだろう?)。
4.仕事
黒人街で男を捕らえる。割と素直に逮捕に応じる男。
5.リスク
凶暴な大男を格闘の末、捕らえる。まさに命懸けの仕事。
6.恋人
妊娠中の彼女、ドティ(キャスリン・ハロルド)を愛する。
7.業者
保釈業者のリッチー(イーライ・ウォラック:『荒野の七人』ではマックイーンらと戦う盗賊団のボスを演じた)。ソーソンに仕事を依頼する人。
8.畑
爆弾魔のブランチ兄弟を追うソーソン。畑でのカーチェイス。
9.アクション
リッチーの依頼で凶悪犯ベナードを追う。逃げ回り、発砲するベナード。列車で銃撃戦。
10.誘拐
ソーソンを恨む男にさらわれるドティ。学校での対決。彼女を助けることができるのか?
(コメント)
マックイーン最後の映画。コミカルなシーンが多い(マックイーンの映画で一番気に入っています)。「運転がヘタ」というキャラ設定が楽しい(ソーソンに車をぶつけられてしまう黒人のオッチャン、レンタカーをボロボロにされてしまうレンタカー屋のおねえさんの表情に注目)。ソーソンはそれなりの年齢なのに、若くてデカい凶悪犯を捕らえるキツい仕事。あの手この手で頑張る。彼女のドティは妊娠中。犯罪者を相手に生きてきたソーソンは汚れた世の中で子育てしていく自信や希望があまりなさそう。コミカルなシーン、アクション、「ソーソン」というキャラに注目の傑作。多くの人に観てもらいたいオススメ作品です。
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