2020年12月10日木曜日

懐かし映画劇場:ロジャー・ムーア『007 ムーンレイカー』

「懐かし映画劇場:映画ブログ」イギリス情報機関が消えたスペースシャトルを追うスパイ映画。「ジョーズ」が再びボンドを狙う。ヘンな剣道男、宇宙での戦闘シーン。

(Moonraker:1979年)

1.事件

宇宙。乗り逃げされるスペースシャトル「ムーンレイカー」。

2.接触

MI6(イギリス情報局秘密情報部)のM(バーナード・リー)から「ムーンレイカー」捜索の任務を課せられるジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)。カリフォルニア、ドラックス社(「ムーンレイカー」の製造元)を訪ね、社長のドラックス(マイケル・ロンズデール)と面会。

3.使用人

ドラックスの使用人、チャン(トシロー・スガ)。遠心力訓練機を体験するボンドを殺そうとする。

4.運河

ヴェニスでの諜報活動。運河で敵に銃撃されるボートアクション。

5.剣道

「ボンド vs 剣道男」(ガラスが割れまくるシーン)。

6.金属の歯

空港の金属探知器を通過しようとするデカい男、ジョーズ(リチャード・キール)。今作ではドラックスの殺し屋(前作『007 私を愛したスパイ』では悪の実業家カール・ストロンバーグの手下だった)。

7.宙づり

ロープウェイでボンドを襲うジョーズ。

8.発明

Qが発明品(特殊なリストバンド、ひもつき爆弾など)を見せるシーン。

9.ブラジル

ブラジルの奥地。ドラックスの秘密基地に向かうボンド。ボートでボンドを追うジョーズ(ジョーズが出てくるシーンには面白い「オチ」が付いている。「迫力」と「笑い」で楽しませてくれるジョーズ)。

10.宇宙

「ムーンレイカー」と「宇宙都市」で何かを企んでいるドラックス。『スターウォーズ』ばりの戦闘シーンが見られる最後の対決。ボンドはドラックスの歪んだ野望を阻止できるのか?

(予告編:YouTube)

コメント

コンセプトが前作『007 私を愛したスパイ』と似ている。今回の敵「ドラックス」は宇宙の魅力に取り憑かれた男。世界を壊滅させ、優秀な人間だけで新しい世界を作ろうとする計画。『007 私を愛したスパイ』の「ストロンバーグ」は海の魅力に取り憑かれた男。強奪したミサイル潜水艦を使って米ソを核攻撃し、「醜い世界」を壊滅させようとする、というものだった。同じようなタイプの黒幕だからなのか、引き続き殺し屋「ジョーズ」が登場。ストロンバーグがやられたので今回はドラックスの手下になってボンドを狙う(でもコミカルなキャラ)。トシロー・スガ演じる「チャン」てのが個性的。ぼっちゃん頭でヒゲ。剣道の防具をつけてボンドを襲う。ヴェニスの運河のシーンはアクションと観光気分を楽しめます。宇宙のシーンは『スターウォーズ』を意識しているのでしょうか? 光線銃を使うシーンがあります。結構カッコいい。ボンドやQといったレギュラーメンバー、個性的な殺し屋、アクション、ツッコミどころが見せ場の娯楽作です。

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