2020年9月22日火曜日

懐かし映画劇場:『猿の惑星』シリーズを振り返る

「懐かし映画劇場:映画ブログ」ラストシーンが衝撃的な『猿の惑星』。「現代(映画の制作時点)~破滅の日」を描いた壮大なシリーズ五作をまとめて紹介します。 

『猿の惑星』シリーズを振り返る「懐かし映画劇場:映画ブログ」。

『猿の惑星』(PLANET OF THE APES:1968年)
地球時間で3978年。どこかの惑星に不時着する宇宙飛行士テイラー(チャールトン・ヘストン)、ドッジ、ランドン。人間を発見。しかしそれは、言葉を発することなく、食べ物をむさぼる野生化した人間の集団。人間狩りをする猿。人間と猿の立場が完全に逆転している世界(管理職はオランウータン、軍隊など力を行使するのはゴリラ、その他はチンパンジーという大体の区別がある)。動物心理学者のジーラ(キム・ハンター)、ジーラの婚約者コーネリアス(ロディ・マクドウォール)は捕らえられたテイラーと女(「ノバ」とテイラーが後に名付ける:リンダ・ハリソン)を調査する。ジーラの甥の手引きで脱走するテイラーとノバ。自説(「猿の起源」について)を証明したいジーラとコーネリアスも脱走に協力。猿たちが恐れて近づかない「立ち入り禁止地帯」で静かに暮らそうとするテイラーとノバ。彼らがそこで見たものは・・・。

『続・猿の惑星』(BENEATH THE PLANET OF THE APES:1970年)
未知の惑星に不時着した宇宙飛行士ブレント(ジェームズ・フランシスカス)。テイラー(チャールトン・ヘストン)とはぐれてしまったノバ(リンダ・ハリソン)と出会う。ノバがテイラーの認識票を持っているのを見て、一緒にテイラーを捜す。猿の集会では、人間を敵視し、「禁止地帯」に進出することを主張するゴリラ将軍。ゴリラと意見対立するチンパンジー派(ジーラ、コーネリアスら)。ゴリラ部隊に追われるブレントとノバ。「禁止地帯」の地下で昔の廃墟を発見。そこでブレントの前に謎の集団(テレパシーを使って意思を伝えたり、相手をコントロールできる特殊能力を持つ人間たち)が現れる。「禁止地帯」に侵入するゴリラ部隊。人類が温存する最後の武器、「最終爆弾」。ゴリラ部隊は「最終爆弾」を撤去しようとするが・・・。

『新・猿の惑星』(Escape from the Planet of the Apes:1971年)
現代。海に浮かぶ宇宙船。三人の猿(ジーラ、コーネリアス、マイロ博士)が未来からアメリカにやってきた。三人を調査する動物心理学者のルイス(ブラッドフォード・ディルマン)とスティービー(ナタリー・トランディ)。人間の言葉を話せることを人間に知られてしまう三人。ジーラたちのことを秘密にするのは難しいと考えた大統領。真実を公表することを決意。査問委員会でのジーラとコーネリアス。知性があることをアピール。聴衆には大ウケだが、ハスライン博士(大統領の科学顧問)はジーラたちを「人類の優位を覆す危険な存在」と見なす。CIAに尋問されるジーラたち。「猿が人間を支配する世界」の到来を恐れるハスライン。査問委員会は「ジーラを中絶させ、生殖機能を奪うこと」を決定。脱走するジーラとコーネリアス。ジーラがサーカスで出産。「人間の言葉を話せる猿」を抹殺しようとするハスライン。ジーラと子供を追い詰め、銃を向ける・・・。

『猿の惑星・征服』(CONQUEST OF THE PLANET OF THE APES:1972年)
1991年、北アメリカ。犬と猫がウイルスで全滅(1983年)し、代わりに猿がペット化。「労働力」として猿が人間に酷使される世界。ジーラの息子マイロを連れてサーカスの宣伝に都市へやってきたアーマンド(リカルド・モンタルバン)。マイロが人前で言葉を発してしまい、警官に聞かれてしまう。マイロは他の猿に紛れて身を潜めるが、アーマンドは「人間の言葉を使う猿」について当局から厳しく追及される。自らを「シーザー」と名付けるマイロ。「人間に反抗する猿たち」を指揮。武器をとり、人間を攻撃。「猿の集団」と「人間の軍隊」がニラみ合う。そして・・・。

『最後の猿の惑星』(BATTLE FOR THE PLANET OF THE APES:1973年)
核戦争後、猿と人間が共存。村を率いるのは、あのシーザー。反乱後の数年で猿たちは完全に人間の言葉をマスター。「シーザーと人間」を嫌うゴリラのアルドー将軍。「地球の未来」を知るために、放射能汚染地域にある記録保管所に向かうシーザー、バージル(ポール・ウィリアムズ)、人間のマクドナルド。記録保管所がある都市の廃墟には、隠れて暮らす人間が。記録テープの閲覧後、人間に銃で追われるシーザーたち。猿を全滅させようとする人間、戦争によって権力を奪おうとするアルドー。それぞれの思惑。人間軍の侵攻。戦闘。そして・・・。

時系列
現在:テイラーの宇宙飛行
1983年:犬と猫がウイルスで全滅
1991年:「シーザー」が人間に反乱を起こす
核戦争後:猿と人間の最終戦争
3978年:テイラーが「惑星に到着」。そして「最終爆弾」。

壮大なスケールで描かれるシリーズ。劣化していく人間が痛々しい内容。人間だろうが猿だろうが、常に争いごとが絶えない地球。この映画のように地球の未来は「破滅」しかないのだろうか?

(予告編:YouTube)『猿の惑星』

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