2020年7月14日火曜日

懐かし映画劇場:ブルース・リー(Bruce Lee)「世界最高のカンフー」①

「懐かし映画劇場:映画ブログ」香港帰国後、驚異的なカンフーと「怪鳥音」でスターになったリーの作品(『ドラゴン危機一発』~)を紹介。アクションその他の見所をまとめてみました。

『ドラゴン危機一発』
(あらすじ)カンフーが得意の青年がタイで麻薬工場を潰す。ブルース・リー、マリア・イー、ノラ・ミャオ、ジェームス・ティエン、ハン・インチェ。

ブルース・リー(Bruce Lee)「世界最高のカンフー」①

(見所)香港帰国後に主演したカンフーものの第一弾。従来の中国映画の特徴である刃物を使ったアクションとリーの本物のカンフーが組み合わされて大ヒットになりました。アクション的には「工場での戦い(昼・夜)」「社長宅での戦い」が見所。リーの恋人メイ役のマリア・イー、氷菓子屋の娘役のノラ・ミャオがかわいい。ラム・チェンインが「アゴをなでる」シーンが観られるのがこの作品。他にもイッセー尾形みたいな顔の悪社長、佐藤蛾次郎みたいな現場監督も出てきます。ボス役のハン・インチェは『Gメン75』でもおなじみ。

『ドラゴン怒りの鉄拳』
(あらすじ)中国人の武術家が日本人道場と戦う。ブルース・リー、ノラ・ミャオ、ティエン・フォン、ジャッキー・チェン、ラム・チェンイン。

ブルース・リー(Bruce Lee)「世界最高のカンフー」①

(見所)「外国人との戦い」がテーマになることが多いブルース・リー。今回は戦時中の日本が敵。恋人役でノラ・ミャオ、師範役でティエン・フォンが出演。日本人役でチェンに倒されるジャッキー・チェン、ラム・チェンイン。『ドラゴン危機一発』の出演者たちが多数再登場しています。ちょっとしたツッコミどころを紹介。
・日本人道場の壁に「室田日出男」と書かれた木製の名札
・チェンが人力車を持ち上げて投げ飛ばすシーン(あれだとチェンも一緒にひっくり返ってしまうのでは?)
・ラストシーン(銃殺だと思うのですが、あの角度だったら後ろにいる日本領事館の人たちにも銃弾が当たるんじゃないかな?)

『ドラゴンへの道』
(あらすじ)中国人青年がレストランをイタリア・マフィアから守ろうとする。ブルース・リー、チャック・ノリス、ボブ・ウォール、ウォン・インシック、ノラ・ミャオ。

ブルース・リー(Bruce Lee)「世界最高のカンフー」①

(見所)今回はローマのヨーロッパ人が敵。最大の見所はコロッセオでのチャック・ノリスとの伝説の戦い。ウォン・インシックの「お前はタンロンか?」はこの映画。ローマが舞台。リーと観光旅行してる気分を味わえます。ローマの空港レストランではウェートレスが「大量のスープ」でタンロン(リー)をおもてなし。ギャングの手下ホー役のウェイは『ドラゴン怒りの鉄拳』と同じく、悪い外国人の通訳の役で登場(くねくねして気持ち悪さがパワーアップ)。ウォン・インシックは後に『ヤングマスター 師弟出馬』『ドラゴンロード』でも大暴れでしたね。

『燃えよドラゴン』
(あらすじ)少林寺の武術家が「家族」と「少林寺の名誉」を汚した男を倒そうとする。ブルース・リー、シー・キエン、ヤン・スエ、ジョン・サクソン。

ブルース・リー(Bruce Lee)「世界最高のカンフー」①

(見所)説明不要の名作。オハラとの戦い、鏡の部屋、怪しげな女、など個性的なシーンが続出。冒頭のサモ・ハンの他にもジャッキー、ユン・ピョウ(香港のビッグスリー)、アンジェラ・マオが出演。後の香港映画界を背負う人たちが大集合。諜報員メイ役のベティ・チュンは色気のある人。ヤン・スエ演じるボロは(見た目に反して)ちょっと弱いかな。独裁者ハンが主催する宴会のシーンでは変な力士が登場。珍演出も楽しい内容です。

『Bruce Lee in G.O.D 死亡的遊戯』
(あらすじ)三人の男が塔に上って各階の強敵と戦う。ブルース・リー、ジェームズ・ティエン、ダン・イノサント、池漢載、カリーム・アブドゥル=ジャバー。

ブルース・リー(Bruce Lee)「世界最高のカンフー」①

(見所)未完成の『死亡的遊戯』。残った映像と再現映像で作られた映画。「試合のシーン」が長く、格闘技ビデオみたいな形になっています。トラックスーツで戦うリーの姿が観られるのが嬉しい。パンチやキックだけではなく、バックブリーカーといったプロレス技も出てきます。しかし、戦闘シーンが39分もある。『死亡的遊戯』が完成していたとしても「戦いのシーンが長い映画」として映画ファンに評価されたかどうか。

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