「懐かし映画劇場:映画ブログ」物体をミニチュア化する技術が実現した世界。頭に重傷を負った男を救うため、医師らがミクロ化して男の体内で手術を行おうとする。「人間の体内」が見せ場。
(Fantastic Voyage:1966年)
ベネシュ博士(ジーン・デル・ヴァル)をアメリカまでガードする情報部員のグラント(スティーヴン・ボイド)。
2.襲撃
何者かに襲撃されるベネシュ。重傷を負って昏睡状態に。
3.チーム
「物体をミニチュア化する技術」を競い合う大国。最先端の技術を持つベネシュ。その技術を入手したい米国はグラント、デュヴァル博士(アーサー・ケネディ)、デュヴァルの助手コーラ・ピーターソン(ラクエル・ウェルチ)、マイケルズ博士(ドナルド・プレザンス)、ビル・オーウェンス海軍大佐(ウィリアム・レッドフィールド)の五人にベネシュの脳にある血塊を取り除く手術をさせようとする。
4.監督
命を狙われているベネシュ。手術の妨害を阻止するため、カーター将軍(エドモンド・オブライエン)が手術室を監督。
5.体内
ベネシュの体内に入った五人。動脈の中は赤血球で赤い(動脈の他にも人体の様々な場所を表現したセットが観られます)。
6.破壊工作1
グラントの役割は裏切り者による手術の妨害を阻止すること。しかし、手術用のレーザーガンを壊されたり、船外作業するグラントの命綱が切られたり・・・。
7.破壊工作2
内耳で停止してしまった手術船。わずかな物音でも手術船に大きなダメージを与えることになってしまう状況。手術室でわざとらしくハサミを落下させて「音」を発生させる看護師。
8.船外作業
次々にトラブルが発生。船外作業するコーラを「抗体」が襲う。人体の免疫システムが人間を「異物」として攻撃するシーン。
9.時間
度重なるトラブルにより、残された時間はわずか。時間の制約、裏切り者による妨害、を乗り越えて、手術を成功させることができるのか?
(予告編:YouTube)
(コメント)
注目ポイントは二つ。「人間の体内」の描写。裏切り者は誰だ、というサスペンス。動脈は赤血球があるため「赤い世界」。静脈は「青い世界」。ミクロ化した手術船が脳の手術を行おうとする。ハプニングにより遠回りすることになってしまったり、敵の妨害に時間を取られたり。ミクロ化できるのは「60分間」。その間に全てを完了して脱出しないと、人体に入ったまま元の姿に戻ってベネシュを死なせてしまうため、手術しても無意味になってしまう。もう一つは「裏切り者」の存在。手術船にも手術室にも敵が。グラント、デュヴァル、コーラ、マイケルズ、オーウェンス。一体誰が「裏切り者」なのか? ドナルド・プレザンスは『007は二度死ぬ』で悪の組織「スペクター」の首領「ブロフェルド」を演じた人(スティーブ・マックイーン『大脱走』にも出演)。見た目では一番怪しいドナルド・プレザンス演じるマイケルズ(「ブロフェルド」のイメージがあるから)。しかし見た目で決めつけてはなりません。最後まで「敵」がわからないのが魅力のオススメ作品です。
スティーヴン・ボイド:『ベン・ハー』(チャールトン・ヘストン演じる「ジュダ」と争う「メッサラ」の役。戦車競走のシーンはあまりにも有名)
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